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患者の絶望と向き合う 患者の絶望と向き合う

第7回:「もう死なせてください」と言われたら

がん研究会有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研

 2020年10月28日 05:00
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16名の先生が役に立ったと考えています。

 あなたは担当する女性患者Aさんに厳しい病状を伝えた。

あなた:Aさん、今回の検査結果から、病気は進行しているようです。これ以上侵襲的な治療を続けると、かえって命を縮めてしまいかねません。今後は痛みなどの苦しい症状を取ることに専念しましょう。

Aさん:そうですか。とても残念です・・・・(涙)。先生、この先もつらい思いをするのなら、ひと思いに死んでしまいたい。もう死なせてください。

 Aさんは感情が高まり、激しく泣いていた。あなたは「死なせてください」という言葉に一瞬たじろいだが、Aさんの感情が静まるのを待って、次のように伝えた。

あなた:Aさんの苦しみは、私にもよく伝わりました。しかし、Aさんを死なせることは私にはできない。つらさを少しでも取り除いて、Aさんが「まだ生きていたい」と思えるように、できる限りのケアをしたいと思う。今Aさんがどんなことで苦しんでいるのか、これからのことでどんなことを心配しているのか、私に教えてほしい。

Aさん:何より心配なのは、これから自分が死ぬまで、どんなふうに苦しむのかということです。また、夫と子供たちは自分たちのことで精いっぱいです。なので、自分が家族の負担になるぐらいなら、もう終わりにしてほしい。

あなた:苦痛緩和の医療技術も進歩していますから、Aさんが苦しまないようにいろんなことができると思います。また、Aさんが安心して療養できる環境についても一緒に考えていきましょう。

 あなたの言葉に、Aさんの表情が少しだけ和らいだようだった。

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