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知られざるコロナ後遺症「感染後肺線維症」

 2021年01月18日 17:10
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研究の背景:残る息切れ

 当院(国立病院機構近畿中央呼吸器センター)は国立病院であるため、多数の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を受け入れ続けてきた。特に当院は「呼吸器センター」ということもあり、是非はともかくとして、COVID-19罹患中と罹患後において、呼吸器系の検査の敷居を下げて実施している。

 その中で問題になるのは、間質性陰影を色濃く残すCOVID-19患者である(写真)。特発性器質化肺炎あるいは皮膚筋炎/多発筋炎関連間質性肺疾患のような陰影で発症し、ウイルス量が減ったにもかかわらず後遺症を残してしまうケースが存在するのだ。

写真. 間質性陰影を残したCOVID-19患者(自験例:退院後40日)

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(倉原優氏提供)

 ひどい場合、特発性肺線維症のように慢性経過になりそうな陰影を残すことがあって、息切れで再受診するケースもある。

 COVID-19による後遺症を通称〝Long COVID"と呼ぶ。主には息切れや倦怠感などの症状が長期に続く状態を指し、日本でも数多く報告されている(Open Forum Infect Dis 2020;7:ofaa507)。COVID-19患者の退院後約2カ月の時点で、38%の患者がまだX線異常を有しているという報告もあり(Thorax 2020年11月10日オンライン版)、息切れの原因は肺炎の残存あるいはそれによる線維化ではなかろうかと思われる。

 どういったCOVID-19患者が線維症を残すのかは分かっていない。妥当な研究もほとんどないため、今回紹介するのはLetterである(J Infect 2020年9月28日オンライン版)。

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