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"コロナ禍で急性虫垂炎激減"が意味するもの

 2021年01月28日 05:05
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研究の背景:虫垂炎患者までもが診療控え

 今回は、論文紹介の前に、まずワシントンポスト紙の記事を紹介したい。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大防止のためにロックダウン(都市封鎖)が全米各都市で行われていた最中(2020年4月20日付)の記事だ。

 "Patients with heart attacks, strokes and even appendicitis vanish from hospitals" - By Lenny Bernstein and Frances Stead Sellers, Washington Post, Health, April 20, 2020 at 3:50 a.m. GMT+9

 米国内の複数の医師らが「心臓発作や脳卒中と同様に虫垂炎患者までもが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック宣言後に病院から減っている」と考えているとの内容が掲載された。虫垂炎の事例として、増悪する腹痛に対し市販の鎮痛剤薬を使用しながら自宅で我慢し、10日後に医療機関を受診したときには既に大きな膿瘍を形成していた症例が逸話として紹介されている。

 心臓発作・脳卒中はもとより、虫垂炎も重症化しうる臨床的に重要な急性疾患である。治療介入に遅れが生じた場合に生じる機能障害や死亡のリスクは、COVID-19そのものに罹患した場合よりも高い。これらの「COVID-19とは関連のない疾患」に罹患した患者が、SARS-CoV-2感染に対する恐怖から医療機関への受診を控え、診断や治療介入の遅れが生じている可能性がある。と、当記事は指摘している。

 実際、感染拡大状況が米国ほどは緊迫していなかった日本においても、同様の話題は臨床各科の中で語られていた。しかしながら、これらのSARS-CoV-2感染に対する恐怖による「受診控え」や「治療介入の遅れ」をデータとして示した報告は、これまで限定的であった。

 このほど、米・Boston UniversityのMiriam Y. Neufeld氏らを中心とした多施設共同研究チームは、COVID-19のパンデミック宣言後、虫垂炎患者が過去のコントロール群と比較して大きく減っていると指摘する研究結果をSurgery(2020年12月4日オンライン版)に発表した。

 題目は「Where did the patients go? Changes in acute appendicitis presentation and severity of illness during the coronavirus disease 2019 pandemic: A retrospective cohort study」と、そのままだ。

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