鎮魂ー3.11に寄せて
医師 山田秀臣
2021年03月11日 05:05
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私の医師として最初の災害経験は、1995年1月17日の阪神・淡路大震災であった。医師2年目で関東のとある病院の当直だった。明け方に喘息患者の救急対応を終え、医局に戻りテレビをつけると、NHK現地放送局からの中継で「高齢患者1人が救急病院に運ばれた」と繰り返し報じられていた。朝を迎え、「大災害は、その初期に現地からの情報が遮断される」ことを理解した。同年3月20日には東京で「地下鉄サリン事件」が起こり、災害・テロなどの非常事態は医療に直結することを実感した。
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