HTLV-1関連脊髄症の診療環境が前進

根本的治療の研究も進行中

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)関連脊髄症(HAM)は、HTLV-1感染細胞によって脊髄が傷害され、歩行困難などの症状が徐々に進行し深刻なQOLの低下を来す。希少疾患のため、疾患に関する情報の入手および治療の均霑化が困難という課題がある中、2012年に患者レジストリサイト「HAMねっと」が構築され、2019年には日本神経学会などの監修により『HTLV-1関連脊髄症(HAM)診療ガイドライン2019~HTLV-1陽性関節リウマチ&HTLV-1陽性臓器移植 診療の対応を含めて~』が刊行された。両者に携わった聖マリアンナ医科大学脳神経内科教授の山野嘉久氏に、HAM診療の現状と今後の展望を聞いた(関連記事「【寄稿】患者が国を動かす:HTLV-1対策特命チームの誕生に思う」「HTLV-1関連脊髄症に対するモガムリズマブ,治験で安全性確認」)。

編集部注(2021年8月27日):協和キリンが開発中のHAMに対するモガムリズマブは、試験研究等の中止届が提出されたため、オーファンドラッグ指定が取り消されました(2021年8月24日厚生労働省発表)

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