メニューを開く 検索を開く ログイン

【お知らせ】Google Chromeで「パスワード情報が漏洩しました」という警告が表示された場合の対応につきまして

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) »  ケトン体は味方だった!

ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) ドクターズアイ 山田悟(糖尿病)

ケトン体は味方だった!

危険な物質ではなく臓器保護物質

 2021年04月13日 17:30
プッシュ通知を受取る

138名の先生が役に立ったと考えています。

研究の背景:数年来の議論「ケトン体は敵か、味方か」

 数年前、EMPA-REG OUTCOME試験(N Engl J Med 2015; 373: 2117-21282016; 375: 323-334)における臓器保護効果の報告に関連して、その機序としてケトン体産生が関わっているのではないかという仮説(Diabetes Care 2016; 39: 1108-111439:1115-1122)をご紹介した。このとき、これからの栄養学においてケトン体代謝についての真摯な研究が求められると私は述べた(「SGLT2阻害薬の臓器保護効果に驚くべき仮説」)。

 そして、糖尿病に関わる医療スタッフのための臨床総合誌として1984年に創刊された『プラクティス』誌の2017年(34巻)の第1号の特集タイトルは「知って得するケトン体の不思議 ―ケトン体:敵か、味方か?―」であった。このころ、わが国も含めて世界で、ケトン体が敵なのか(ケトアシドーシスの原因物質であり、血中に高濃度にあっては危険な物質なのか)、味方なのか(臓器の保護作用を持つ物質であり、ケトン体の代謝異常がない限りは血中に高濃度にあってもよい物質なのか)がはっきりせず、真摯な研究がなされていたわけである。

 そして遂に2021年、米国心臓病学会の機関誌に「心血管疾患患者に対するケトン体の治療ポテンシャル(Therapeutic potential of ketone bodies for patients with cardiovascular disease)」というセミナー論文が掲載され、ケトン体は味方だったという結論に至ったのである(J Am Coll Cardiol 2021; 77: 1660-1669)。

 糖質制限食を推奨する身として、極端な糖質制限食につきもののケトン体は常に私にとって関心の対象であり、最新のケトン体に関する知見を広めたく、このオランダ・グロニンゲン大学のYuristaらによるセミナー論文をご紹介したい。

…この続きを読むには、ログインまたは会員登録をしてください

コメント機能は会員限定サービスです。

ワンクリックアンケート

高齢者へのコロナワクチン、7月末までに「1日100万回」

当日人気記事TOP10(医師)

医療関係者の皆さまへ

新型コロナ感染症が蔓延するなか、メディカルトリビューンは医療現場で奮闘する関係者に敬意と感謝を表します。この感染症が一日も早く終息し、新しい医療が構築されるよう、メディカルトリビューンは最新の情報を発信していきます。

 

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) »  ケトン体は味方だった!