これがコロナ生還者の後遺症だ
研究の背景:症状が1つもないCOVID-19回復者は1%未満!
集中治療室(ICU)に入室した新型コロナ感染症(COVID-19)患者の多くは急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の状態にあり、その後回復してもなかなか退院ができず、退院できたとしても後遺症(通称「Long COVID」)のために外来通院を余儀なくされることがある。当院の外来に通院している患者も、肺線維症を残したケースが多い(関連記事「知られざるコロナ後遺症『感染後肺線維症』」)。
Long COVIDとはCOVID-19罹患後、遷延する呼吸器症状、倦怠感などの症状を残す病態を指す。日本でもかなりの患者に咳嗽、味覚・嗅覚障害、呼吸困難、疲労などを残すことが示されている(Open Forum Infect Dis 2020; 7: ofaa507)。COVID-19から回復した軽症者2,113例のオンライン調査では、発症後79日時点で「症状が1つもない」と回答したのは1%未満であると報告されている(ERJ Open Res 2020; 6: 00542-2020)。
さて、今回紹介するのは、ICUを退出したCOVID-19サバイバーにどのような後遺症が残ったのかという研究である(Chest 2021年3月4日オンライン版)。ICUサバイバーのLong COVIDは、直接的な肺傷害による肺機能障害、集中治療後症候群(post intensive care syndrome;PICS)、ウイルス感染後疲労症候群(post-viral fatigue syndrome;PVFS)の複合的要因によって発症すると考えられる。
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倉原 優 (くらはら ゆう)
国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。










