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急変を予測する:リスクスコアを有効に活用するには?

慶應義塾大学循環器内科 香坂 俊

 2021年06月18日 16:35
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背景:リスクスコアとRapid Response Teamの問題点

 病棟業務をしていて入院患者の急変を経験しない医師はいないだろう。

「なぜこうなったのか?」
「もっと前に気付けなかったのか?」
「何か事前の対応がまずかったのか?」

 急変を経験すると、上記のようなさまざまな自責の念にさいなまれながら対応に追われるわけであるが、実際には多くのこうした急変事象には予兆があるといわれている。例えば、心停止する患者の3分の2には心停止の6時間以内になんらかの予兆があるとされている(Crit Care Med 1994; 22: 244-247)。しかし、担当医はそのうち25%程度しか認識していないということも厳然たる事実である。

 データの時代になってからは、患者が急変する前から入院時にリスクスコアなどを計算して (NEWS Scoreなどが有名)、急変ハイリスク患者を同定するということが行われるようになっているし、この他 Rapid Response System(RRS:急変兆候の規定を満たしたら担当医ではなく専属のチームをコールする)という仕組みも定着しつつある。しかし、こうした対応には2つほど大きな問題がある:

1. 誰がリスクスコアをつけるのか?
 リスクスコアが煩雑であればあるほど(予測は正確になるが)日常業務を圧迫する
2. 医療者がその警告に従うか?
 集中治療室(ICU)のモニターのアラームを想起してほしいが、余りにも多いアラームは人を疲弊させ、無視するようになる

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