新薬登場で変貌する頭痛診療

診断と治療をレビュー

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:頻度、障害生存年数が高い疾患

 米国人の約90%は、一生に一度は頭痛を経験する。片頭痛は世界における障害生存年数(YLD)の第2位の主要原因である。また、わが国では今年(2021年)は新規の片頭痛治療薬として抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)抗体・受容体抗体が次々と登場している。こうした中、5月11日に頭痛の診断と治療のレビューがJAMA2021; 325: 1874-1885)に掲載されたので紹介する。

 なお、6月15日には成人の反復性片頭痛に対する急性期治療のシステマチックレビューとメタ解析の結果がJAMA2021; 325: 2357-2369)に掲載された。さらに、「21世紀頭痛」という新しい用語も登場しているので、こちらについても少し触れたい(J Headache Pain 2021; 22: 19)。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

熊本市民病院神経内科。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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