新概念「食後血糖下降値」に注目! 次の食行動を規定 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:血糖変動の予測プログラムの研究が世界的に進行中 これまでに、イスラエルのグループが食後血糖上昇を予測するプログラムを開発し、それに基づく食事指導をすることの意義について検討した研究結果(Cell 2015; 163: 1079-1094 、関連記事「食後血糖値を予測するプログラム」)、およびこのプログラムの有用性を追試した米国のグループの研究(Am J Clin Nutr 2019; 110: 63-75、関連記事「食後高血糖をいかに予測し、解決するか」)をご紹介したことがある。 熟練した管理栄養士が食事記録を用いて行う食事指導と、こうした多額の費用をかけて開発したプログラムを用いた食事指導に、臨床的な有効性の差異はないのではないかと考え、私はその開発の意義を懐疑的に見ていた。 しかしこのたび、英国を中心とする別の研究グループから、食事内容などと食後の代謝変動との関係性(Nat Med 2020; 26: 964-973)、さらにはその後の空腹感やエネルギー摂取との関係性(Nat Metab 2021; 3: 523-529)についての詳細な解析結果が報告された。単に食後の血糖変動を予測したというだけではなく、1回1回の食後血糖の変動(食後血糖下降;後掲の図3参照)がそれ以降の食行動を規定することを示した点で新規性が高いと考え、ご紹介したい。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×