DOAC内服中血栓溶解療法の脳出血リスクは?

国際多施設共同研究

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研究の背景:DOAC内服48時間以内の患者へのIVT脳出血リスクを検討

 欧米の国際的なガイドラインでは、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)を48時間以内に内服した脳梗塞患者では、経静脈的血栓溶解療法(intravenous thrombolysis:IVT)を回避することが推奨されている。48時間以内にDOACを内服した患者へのIVT施行に関連した症候性頭蓋内出血(symptomatic intracranial hemorrhage:sICH)のリスクを明らかにするために、欧州、アジア、オーストラリア、ニュージーランドの一次脳卒中センターと包括的脳卒中センターの64施設で国際多施設後ろ向きコホート研究が行われた(JAMA Neurol 2023年1月3日オンライン版)。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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