補聴器の使用で認知症リスクが低減

UK Biobankコホートの分析

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研究の背景:補聴器の使用と認知症リスクとの関連を探る

 超高齢社会では認知症対策は喫緊の課題である。認知症のリスクとして、難聴の寄与度は8%という報告がある(Lancet 2020; 396: 413-446)。

 認知症と難聴は、いずれも高齢者において罹患率が高い疾患である。中高年成人における補聴器の使用と全原因および原因特異的認知症のリスクとの関連を調査し、それらの関連におけるmediator(媒介変数、媒介効果)とmoderator(調整変数、調整効果)の役割を探ることを目的に行われた研究(Lancet Public Health 2023; 8: e329-e338)を紹介する。

編集部注:当該論文はデータ解析の不備により、2023年11月27日付で撤回されました

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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