TIA、軽症脳卒中後の長期リスクは本当に1年10%、10年50%か

PERSIST

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研究の背景:TIAまたは軽症脳卒中後の長期的な脳卒中リスクは未解明

 発症後90日間で、一過性脳虚血発作(TIA)の17.3%、軽症脳卒中の10.6%が脳卒中を発症する。そのため、脳卒中においては主に発症後90日間の再発予防に焦点が当てられてきた。

 TIAまたは軽症脳卒中後の長期的な脳卒中リスクは十分に解明されていない。TIAまたは軽症脳卒中後10年までの脳卒中の年間発生率と累積発生率を明らかにすることを目的としたシステマチックレビューとメタ解析を実施するために、共同研究(PERSIST)グループが立ち上がり、その研究結果がJAMAに掲載されたJAMA 2025; 333: 1508-1519)。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問

1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中で多彩な活動を行っている。日本脳卒中学会名誉会員、日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

橋本 洋一郎
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