<第18回>高齢者のための"臨床トイレ学"

高齢者の便秘をどう診るか(下)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

高齢者の便秘には"臨床トイレ学"的な視点が不可欠

 前回は、高齢者の便秘に関する病態、原因となる生活習慣、環境変化、基礎疾患、薬剤、生活指導のポイントについて解説しました(前回参照)。高齢者の便秘に具体的に介入する際には、トイレット行為、使用するトイレ、トイレ誘導と排便時の姿勢について理解することから始まるといえます。これらに関する知識は"臨床トイレ学"といえるのではないでしょうか。

木村琢磨先生

木村 琢磨(きむら・たくま)

北里大学医学部総合診療医学・地域総合医療学准教授,北里大学東病院 総合診療・在宅支援センター長。

長野県生まれ。東邦大学医学部卒業,国立東京第二病院(現国立病院機構東京医療センター)で初期研修,国立病院東京医療センター総合診療科で後期研修,国立病院機構東埼玉病院総合診療科などを経て現職。

高齢者の臨床は「さまざまな症候・疾患への対応」「専門診療科への適切なコンサルテーション」「家族」「地域」を念頭に置く,「多職種との恊働」「継続性」を踏まえるなど総合診療医の持ち味を生かせる,やりがいのある領域であると考えています。本連載では,高齢者の臨床について横断的に考えていきたいと思っておりますので,先生方からの忌憚ないご意見をお待ちしております。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする