妊娠糖尿病にエネルギー制限は不要

最新の二重標識水研究から

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:二重標識水が食事療法の常識を覆す

 以前、二重標識水を用いた検討で、日本人2型糖尿病患者のエネルギー消費量が一般健常者と差異がなく、2型糖尿病治療としてエネルギー制限をかけることに意義がないことをご紹介した(J Diabetes Investig 2019;10:318-321, 関連記事「衝撃! エネルギー制限は不要・無用だった」)。

 このたび、やはり二重標識水を用いた米国の研究で、妊娠糖尿病患者のエネルギー消費量が血糖正常妊婦と差がなく、妊娠糖尿病の治療としてエネルギー制限を行うことに意義がないことを示す論文がCell Metab2019;29:231-233)に掲載された。妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠において、エネルギー制限食がごく当然のこととして指導されているわが国の臨床現場に大きなインパクトをもたらすものと考え、ご紹介したい。

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