これがコロナ生還者の後遺症だ 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:症状が1つもないCOVID-19回復者は1%未満! 集中治療室(ICU)に入室した新型コロナ感染症(COVID-19)患者の多くは急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の状態にあり、その後回復してもなかなか退院ができず、退院できたとしても後遺症(通称「Long COVID」)のために外来通院を余儀なくされることがある。当院の外来に通院している患者も、肺線維症を残したケースが多い(関連記事「知られざるコロナ後遺症『感染後肺線維症』」)。 Long COVIDとはCOVID-19罹患後、遷延する呼吸器症状、倦怠感などの症状を残す病態を指す。日本でもかなりの患者に咳嗽、味覚・嗅覚障害、呼吸困難、疲労などを残すことが示されている(Open Forum Infect Dis 2020; 7: ofaa507)。COVID-19から回復した軽症者2,113例のオンライン調査では、発症後79日時点で「症状が1つもない」と回答したのは1%未満であると報告されている(ERJ Open Res 2020; 6: 00542-2020)。 さて、今回紹介するのは、ICUを退出したCOVID-19サバイバーにどのような後遺症が残ったのかという研究である(Chest 2021年3月4日オンライン版)。ICUサバイバーのLong COVIDは、直接的な肺傷害による肺機能障害、集中治療後症候群(post intensive care syndrome;PICS)、ウイルス感染後疲労症候群(post-viral fatigue syndrome;PVFS)の複合的要因によって発症すると考えられる。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×