本連載の第5回で、仕事における燃え尽き症候群について紹介した。医療現場では適応障害、環境調整、休職など、患者本人にとってつらいであろう"自分の不手際"を思わせる用語が氾濫している。しかし、この試練を"クリエイティブ"休暇と捉えるのはどうであろう。今回は、ドイツの文学者ゲーテの『イタリア紀行』を導入としつつ、気象による心身への影響を交えて、紹介してみたい(関連記事『東洋医学で考える医師の「燃え尽き症候群」』)。