〔編集部から〕今年(2023年)5月8日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の位置付けが、感染者・濃厚接触者の外出自粛などが求められない「5類感染症」に移行された。他方、2020年のCOVID-19流行以降は目立った流行が見られなかった季節性インフルエンザが、一転して今年は全国的に流行し、例年と異なる流行パターンも見られている。インフルエンザ流行とCOVID-19の5類移行に関係はあるのか。浜松市感染症対策調整監/浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫氏に寄稿してもらった(関連記事:「【2023年医学はこうなる】矢野邦夫」「【速報】今春にもコロナ「5類」へ、岸田首相が表明」)。