2024年7月の医学カレンダー

日本動脈硬化学会、日本うつ病学会、世界肝炎デーなど

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕イラストのどこかに、7月にまつわる"何か"が隠されています。ぜひ探してみてください(正解は来月のカレンダーで発表します)。

2024年7月
July

『祇園祭』

©下間正隆

MTロゴ
1 ・こころの日
・ファシリティドッグの日
3 ・1880年、学術誌『Science』が創刊
・1981年、ニューヨーク・タイムズ紙が「同性愛者で原因不明のがんが見られた」と報道。エイズの発見につながった
5 ・1996年、スコットランドで世界初のクローン羊「ドリー」が生まれる
・2003年、世界保健機関 (WHO)が重症急性呼吸器症候群(SARS)の制圧宣言を出す
6 第48回日本小児皮膚科学会(~7日、ステーションコンファレンス東京)
第56回日本動脈硬化学会(~7日、神戸国際会議場)
8 ・1926年、キューブラー=ロス(「死の受容モデル」を確立したスイス人精神科医)が誕生
9 ・1933年、オリバー・サックス(『レナードの朝』を執筆した英国人神経科医)が誕生
11 ・世界人口デー
・1963年、老人福祉法が公布
・1987年、世界の人口が50億人を超える
第32回日本乳癌学会(~13日、仙台国際センター他)
12 ・人間ドックの日
・1849年、ウィリアム・オスラー(医学教育の基礎を築いたカナダ人医師)が誕生
・1932年、西塚泰美(プロテインキナーゼCを発見、解明した医学博士)が誕生
・1996年、大阪府堺市で学校給食に起因する集団食中毒により、児童7,892人を含む9,523人が腸管出血性大腸菌O157に感染、児童3人が死亡
第21回日本うつ病学会(~13日、大阪国際交流センター)
13 ・生命尊重の日
・1948年、優生保護法が公布
第30回日本心臓リハビリテーション学会(~14日、神戸国際会議場他)
14 ・内視鏡の日
・国際ノンバイナリーデー
・1879年、日本初の検疫規則「海港虎列刺病伝染予防規則」が公布
15 ・1901年、高峰譲吉がアドレナリンの特許を取得
16 ・1925年、フランク・ジョーブ(トミー・ジョン手術を考案した米国人外科医)が誕生
・1997年、臓器の移植に関する法律が公布
・2004年、性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が施行
17 ・理学療法の日
18 ・光化学スモッグの日
・1970年、東京都杉並区で日本初の光化学スモッグが発生
第27回日本臨床救急医学会(~20日、かごしま県民交流センター他)
20 ・1822年、メンデル〔メンデルの法則を発見したオーストリア帝国(現・チェコ)人生物学者〕が誕生
21 ・1930年、 東京神田で警察官のアイデアにより「早起きラジオ体操会」が開始。ラジオ体操の始まり
23 ・2022年、WHOがエムポックス(サル痘)の流行について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言
24 ・セルフメディケーションの日
25 ・1847年、パウル・ランゲルハンス(膵臓のランゲルハンス島を発見したドイツ人医師)が誕生
・1978年、英国で世界初の試験管ベビー、ルイーズ・ブラウン氏が誕生
・1998年、和歌山毒物カレー事件が発生。63人がヒ素中毒、4人が死亡
第32回日本心血管インターベンション治療学会(~27日、札幌市民交流プラザ他)
第39回日本環境感染学会(~27日、国立京都国際会館)
26 ・2016年、相模原市の障害者施設で殺傷事件が発生。職員2人を含む26人が負傷し、入所者19人が死亡
27 第16回日本ポイントオブケア超音波学会(~28日、国立国際医療研究センター)
28 ・世界肝炎デー
・1925年、バルーク・サミュエル・ブランバーグ(B型肝炎ウイルスを発見、診断法とワクチンを開発した米国人医師)が誕生
29 ・1841年、アルマウェル・ハンセン(らい菌を発見したノルウェー人医師)が誕生
・2020年、日本国内で初めて新型コロナウイルスの1日の感染者数1,000人を超える
・2021年、日本国内で初めて新型コロナウイルスの1日の感染者数が1万人を超える
30 ・1965年、米国で公的医療保険制度として65歳以上の高齢者を対象としたメディケアと低所得者層を対象としたメディケイドが創設

Medical Tribune編集部からのコメント

 7月のイラストは、京都で行われる祇園祭がテーマです。今から約1,100年前の平安時代前期に、京都で流行していた疫病を鎮めるために行った儀式が始まりといわれています。そんな京都で開催される第39回日本環境感染学会については、学会レポートを掲載する予定ですのでお楽しみに!

 さて、7月の記念日で注目されるのは「7月30日:米国で公的医療保険制度が創設」です。米国において公的医療保険のメディケアとメディケイドが59年前のこの日に創設されました。他方、日本で国民皆保険が実現したのは63年前の1961年です。日本と世界の医療制度の比較については、医師兼弁護士である大磯義一郎氏と医療コンサルタントの溝口博重氏に解説いただいた「平等重視か階層的かー各国の医療制度を徹底比較」をご覧ください。

 6月のイラストのモチーフはマジシャンでした。同月に開催された第71回日本麻酔科学会にちなみ、麻酔での眠りと、催眠術を行うマジシャンのイメージを掛け合わせています。隠されていた"何か"は、①大阪のマジシャンのムッシュ・ピエール(左上、人物のシルエット)、②マジシャンのナポレオンズ(左)、③東京コミックショウのショパン猪狩(右上)、④世界で初めて全身麻酔を用いて外科手術を行った華岡青洲(中央)、⑤6月に咲くチョウセンアサガオ(華岡青洲の手元から伸びた花)、⑥神戸の街並み(日本麻酔科学会会場・右下)―でした。7月のイラストもお楽しみください!


Profile



下間 正隆(しもつま まさたか)


日本赤十字豊田看護大学看護学部教授、インフェクションコントロールドクター。1982年、京都府立医科大学卒業。現在は日本赤十字豊田看護大学に勤務。著書に『イラスト祇園祭』(京都新聞出版センター、2014年)、『イラストみんなの感染対策』(照林社、2016年)、『イラスト京都御所』(京都新聞出版センター、2020年)、『カラーイラストで学ぶ新型コロナの感染対策』(金芳堂、2021年)など。近著に『イラスト二条城』(京都新聞出版センター、2024年)がある。


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