3回の入院で片麻痺性片頭痛が判明した50歳代男性

一過性脳虚血発作と誤診され不幸な転帰に

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 片麻痺性片頭痛は片頭痛発作に片麻痺を伴うもので、国際頭痛分類では片頭痛の一病型に分類されている。片頭痛性脳梗塞に至る可能性があるため、片頭痛の中でも特に発作の予防が重要とされる。葛西昌医会病院(東京都)脳神経外科の黒井康博氏はSTROKE 2025(3月6~8日)で、一過性脳虚血発作(TIA)と誤診され不幸な転帰をたどった片麻痺性片頭痛の50歳代男性症例を紹介。「当初は、片頭痛の適切な管理が行われず、3回目の入院で診断され、7年後の画像所見で右側頭葉から頭頂葉に著明な脳萎縮が認められた。本症例には、抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)抗体や選択的セロトニン5-HT1F受容体作動薬ラスミジタンなどが有効だったかもしれない」と述べた。

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