慢性血栓病変を認識できず症状が増悪した不成功例

下肢切断に至った70歳代男性

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 慢性血栓病変は、存在を認識しないまま治療を行うと重篤な合併症や病状の悪化を来す場合がある。急性血栓病変と異なり、明らかな徴候を示さないケースもあるため慎重な評価が重要だ。TOWN訪問診療所城南院(東京都)院長の宇都宮誠氏は第33回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2025、7月17~19日)で、慢性血栓病変を認識できずに血管内治療を行った結果、症状が増悪して最終的に下肢切断に至った70歳代男性の症例を報告。「ガイドワイヤがスムーズに通過したときほど油断せず、常に血栓の存在を念頭に置き、適切な治療戦略を立てることが重要だ」と自省するとともに注意喚起した。(関連記事「不成功例から学ぶ血栓吸引デバイスの有用性と限界」)

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