【緊急寄稿】削減か支援か─医療費をめぐる高市政権のジレンマ
医療ジャーナリスト 村上和巳

公明党の連立離脱、日本維新の会(以下、維新)との新たな連立などすったもんだの末、10月21日、高市早苗政権が誕生した。今回の連立政権で、厚生労働大臣のポストに誰が就くかは注目の的だった。なぜなら、連立を組む維新が医療界の慣例に対して極めてチャレンジングな社会保障政策を掲げているからである。
厚労省・政務三役人事を読む、医療行政に不安も!?
結果として、厚労相には上野賢一郎衆議院議員が就任した。上野氏は直前まで衆議院厚生労働委員会の筆頭理事を務めており、ヘルスケア産業と連携した健康予防推進を掲げる「明るい社会保障改革推進議員連盟」会長でもある。しかし、いわゆる「厚生族」ではなく、旧自治省出身で、党内では財務・経済畑を歩んできた。関係者の間では「今回の人事は予想していなかった」との声も少なくない。
副大臣には長坂康正衆議院議員と仁木博文衆議院議員、政務官には栗原渉衆議院議員、神谷政幸参議院議員が就任した。長坂氏は元衆議院厚生労働委員会理事で前自民党厚生労働部会長、仁木氏は元同委員会委員、神谷氏は参議院厚生労働委員会委員であり、仁木氏が医師、神谷氏が薬剤師である。
重厚な布陣に見えなくはないが、長坂氏は国交畑が長く、神谷氏はなじみの医療分野ではなく労働・福祉・年金分野担当。昨年(2024年)の衆院選で当選したばかりの栗原氏は農政分野が強みの政治家である。
ちなみに、永田町では次のような噂が流れている。上野氏が会長を務める議連の事務局長は、安倍晋三氏の銃撃事件時に応援演説を受けていた佐藤啓参議院議員(奈良選挙区、当選2回)。上野氏の総務省時代の後輩に当たる。今回の総裁選では同じ奈良県選出の高市氏の推薦人に名を連ねた側近で、この佐藤氏が「先輩の上野氏を高市氏に推した」とささやかれている。
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