「胸部手術の創部に沿って出現する疼痛で、2カ月以上続いたり、繰り返したりするもの」と定義される(Eur J Cardiothorac Surg 2000; 18: 711-7116)。手術により末梢神経が損傷することが機転となる神経障害性疼痛と考えられる。発生機序には精神的・社会的な因子も関与する。開胸手術だけでなく胸腔鏡手術でも発生する。一般的な消炎鎮痛薬が奏効しないケースも多く、プレガバリンやガバペンチンが有効とされる。難治例には神経ブロックが選択されることもある。 ■関連記事 胸腔鏡手術後の長引く痛み、"単孔式"で予防 <!-- .read-more-btn{ display:none!important; } -->