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第80回日本循環器学会学術集会レポート

国内初の吸入肺高血圧治療薬,有用な臨床成績

 肺動脈性肺高血圧症(PAH)は難治性であり重症化を来しやすく,治療薬の選択が重要となる。昨年(2015年)9月に承認されたプロスタグランジンI2誘導体製剤イロプロストは国内初の吸入型肺血管拡張薬で,この度,PAHに対する第Ⅲ相試験IBUKI※研究の結果が明らかとなった...

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PCSK9阻害薬,1年間のLDL-C減少効果

今年(2016年)1月に承認されたわが国初のPCSK9阻害薬エボロクマブは,心血管(CV)リスクの高い患者に対するスタチンへの上乗せで12週にわたりLDLコレステロール(LDL-C)値が低下したことが示されている。このたび,第80回日本循環器学会学術集会(3月18〜20日,会長=下川宏明氏・東北大学循環器内科学教授)で...

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循環器医と腫瘍医のタッグで心毒性に立ち向かえ!

がん患者の高齢化や分子標的薬などの抗がん薬治療により循環器系の有害事象の発生が懸念されている。心毒性を考慮したがん治療が求められるが,循環器医と腫瘍医の連携は十分に浸透していない。順天堂大学臨床薬理学教授の佐瀬一洋氏は自身ががんサバイバーの立場から,がん治療による循環器系疾患へ...

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医療機関の大規模災害対策は進んでいるか?

 東日本大震災の記憶はいまだ新しいが,近い将来高い確率で南海トラフ地震や首都直下型地震など大きな自然災害が発生すると予想されている。そのような大規模災害に備えるべく,国立循環器病研究センター副院長の安田聡氏らは,医療機関の災害対策状況を調査。その結果,対策の実施状況について同氏は「全体と...

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震災後の心不全患者の特徴は?

 東日本大震災後の心不全患者にはどのような特徴が見られたのだろうか。福島県立医科大学心臓病先進治療学講座特任教授の義久精臣氏は,津波や福島第一原発の事故による被害が大きかった福島県における非代償性心不全患者が高齢や血圧高値などの特徴を有していたことを第80回日本循環器学会学術集会...

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日常的なコーヒー摂取で心拍数,死亡率が低下

 日常的なコーヒー摂取は心拍数を減少させ将来の総死亡率を低下させる。久留米大学心臓・血管内科の野原夢氏らは田主丸研究の検診受診者を対象にコーヒー摂取と心拍数,死亡の関係を解析した結果を第80回日本循環器学会学術集会(3月18〜20日,会長=東北大学大学院循環器内科学教授・下川宏明氏)で示した...

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実地診療下でリバーロキサバンは安全・有効

 リバーロキサバンは実地診療下で日本人非弁膜症性心房細動(NVAF)患者に安全で有効―。東邦大学内科学講座循環器内科学分野教授の池田隆徳氏が同薬の製造販売後調査(PMS)XAPASSと医師主導多施設共同レジストリ研究EXPAND Studyの結果から第80回日本循環器学会学術集会(3月18〜20日,会長=東北大学大学院...

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NOACで日本人非弁膜症性AFの全イベントが減少

 非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(NOAC)は日本人非弁膜性心房細動(NVAF)患者で全てのイベント発症を減少させる効果がある。日本医科大学多摩永山病院内科・循環器内科講師の小谷英太郎氏がJ-RHYTHM Registry 2の結果を第80回日本循環器学会学術集会(3月18〜20日,会長=東北大学大学院...

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心原性ショックの30日死亡率は34%

 心原性ショックは致死的疾患だが,心原性ショックを呈した患者の基礎疾患や臨床背景,治療と予後については詳細が明らかになっていない。心原性ショックの現況と転帰について検討された多施設共同研究JCS-Shock レジストリーの結果が第80回日本循環器学会学術集会(3月18〜20日,会長=東北大学大学院...

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津波被害の甚大地域で震災後の突然死が増加

 東日本大震災において津波の被害を受けた地域では震災後の突然死が持続的に増加していることが明らかになった。岩手医科大学心血管・腎・内分泌内科分野の研究グループが岩手県内の東日本大震災による津波被害地域で被災後3年間の急性心筋梗塞(AMI)と突然死の発生状況を検討した結果から同大学内科学講座の...

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震災いまだ終わらず! 長期にわたり心不全が増加

 これまでに,地震などの自然災害発生時には種々の心血管イベントが増加することが報告されているが,地震の直接被害以上に津波による被害が大きかった東日本大震災については,震災後に見られた循環器疾患に関する長期の悉皆性が高い研究調査はほとんどない。岩手医科大学心血管・腎・内分泌内科分野教授の...

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