メニューを開く 検索

第77回米国糖尿病学会

カナグリフロジンに心腎保護効果

 SGLT2阻害薬カナグリフロジンを用いた国際大規模臨床試験CANVAS Programの結果が、第77回米国糖尿病学会(ADA 2017、6月9〜13日、サンディエゴ)で発表された。オーストラリア・George Institute for Global Health, University of New South WalesのBruce Neal氏らによると、カナグリフロジンはプラセボに比べて心血管イベントリスクを低下させるとともに...

» 続きを読む

エキスパートが見たADA2017−稲垣暢也氏に聞く−

 6月9〜13日に米・サンディエゴで開催され、盛況裏に幕を閉じた第77回米国糖尿病学会(ADA 2017)。特に盛り上がりを見せたのが、大規模臨床試験の結果発表が行われた12日午後のシンポジウムである。Medical Tribuneでは、ADA 2017に出席した京都大学大学院糖尿病・内分泌・栄養内科学教授の稲垣暢也氏に...

» 続きを読む

SGLT2阻害薬+DPP-4阻害薬の併用を評価

 日本人の2型糖尿病患者において、SGLT2阻害薬カナグリフロジンとDPP-4阻害薬テネリグリプチンの併用療法が有効で、忍容性も良好であることを示す3件の国内第Ⅲ相臨床試験の結果が報告された。研究グループを代表して川崎医科大学総合医療センター特任部長の加来浩平氏が第77回米国糖尿病学会(ADA 2017、6月9〜13日、サンディエゴ)で発表した...

» 続きを読む

1型糖尿病発症はワクチンで防げるか

 グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)は1型糖尿病の自己抗原の1つであり、1型糖尿病の発症予防や治療を目的として、膵β細胞特異的な免疫寛容の誘導に応用できるかどうかが注目されてきた。水酸化アルミニウムをアジュバントとして配合したAlum-GADを新規発症1型糖尿病患者に投与した第Ⅱ相試験では...

» 続きを読む

肥満に伴い2型糖尿病の若年発症率が増加

 小児肥満は世界規模で増加しつつある。米国における小児肥満の有病率は過去10年間安定しているが、高度肥満の有病率は上昇を続けており、とりわけ少数民族でその傾向が強い。米・NIH・National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases(NIDDK)のMadhumita Sinha氏らは...

» 続きを読む

SGLT2阻害薬の上乗せでインスリンが減量

 心血管疾患(CVD)既往のある2型糖尿病患者を対象に、SGLT2阻害薬エンパグリフロジンがCVD抑制に加え、全死亡や心不全による入院の有意な抑制を示したEMPA-REG OUTCOMEの発表以来、こうした効果がSGLT2阻害薬によるクラス効果では、との期待が高まっている...

» 続きを読む

人工膵臓は小児1型糖尿病にも有用

 Closed-loop法インスリンポンプ療法は、持続血糖モニタリング(CGM)センサーで測定した血糖値に応じて自動的にインスリンを注入する、いわゆる人工膵臓である。米・Stanford UniversityのBruce A. Buckingham氏らは、小児1型糖尿病患者でClosed-loop法によるインスリンポンプ療法が...

» 続きを読む

1型糖尿病にもメトホルミン

  英・University of GlasgowのJohn Petrie氏らは、成人1型糖尿病患者に対する心血管疾患(CVD)リスク低減を目的としたメトホルミン投与の効果を検証するREMOVAL試験の結果、同薬は長期的に有効である可能性が示唆されたと、第77回米国糖尿病学会(ADA 2017、6月9~13日、サンディエゴ)で発表...

» 続きを読む

これでSGLT2阻害薬の心腎保護効果は確定

 EMPA-REG OUTCOMEは、世界初のSGLT2阻害薬による心血管アウトカム試験であり、中央値3年の試験で、3ポイント複合心血管イベント(3ポイント MACE;心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中)のみならず、総死亡も抑制したことで世界を驚かせた(N Engl J Med 2015;373:2117-2128、関連記事「糖尿病治療薬の新時代―EMPA-REG OUTCOME試験発表!」)...

» 続きを読む

糖尿病患者の疲労感に「前日の血糖値」が関与

  疲労感は2型糖尿病患者の多くが訴える症状であり、特に起床時から日中の疲労感は患者の活動意欲を削ぎ、血糖管理の成否にも悪影響を及ぼす。疲労の原因については急性あるいは慢性的な高血糖との関連が推測されているものの、その因果関係を明確に示したエビデンスは得られていない。米・University of Illinois at ChicagoのCynthia Fritschi氏らは...

» 続きを読む

「糖尿病による苦痛」の緩和にあの手法

 糖尿病患者は食事制限や運動療法など治療上求められることが多く、抑うつ、不安、摂食障害などのリスクが高い。糖尿病患者が抱える心の負担は「糖尿病による苦痛(diabetes-related distress)」と呼ばれ、健康上のアウトカムやQOLに大きな影響を与えることから...

» 続きを読む

糖尿病の脂質管理にもPCSK9阻害薬?

 新規クラスの脂質低下薬であるPCSK9阻害薬は、LDL受容体分解促進蛋白質であるPCSK9のLDL受容体への結合を阻害し、LDL受容体の分解を抑制することで血中LDLコレステロール(LDL-C)の肝細胞内への取り込みが促進され、血中LDL-C値を下げる...

» 続きを読む

インスリンデグルデクの心血管安全性を証明

 既に安全性が証明されているインスリングラルギンU100(IGlar U100※との比較でインスリンデグルデクの非劣性が確認された。米・HCA Midwest HealthのSteven Marso氏らが第77回米国糖尿病学会(ADA 2017、6月9~13日、サンディエゴ)で発表し...

» 続きを読む

GLP-1薬で抗精神病薬の体重増を改善

 デンマーク・University of CopenhagenのJulie R. Larsen氏らは、クロザピンまたはオランザピンで治療中の統合失調症患者を対象に、前糖尿病、過体重、肥満に対するGLP-1受容体作動薬リラグルチドの効果を二重盲検ランダム化比較試験(RCT)で検討...

» 続きを読む

血糖自己測定で1年後のHbA1c改善せず

 米・University of North Carolina at Chapel HillのLaura A. Young氏らは、インスリン非使用の2型糖尿病患者における血糖自己測定(SMBG)の効果をランダム化オープンラベル試験Monitor Trial Studyで検討した結果、1年後の血糖コントロールはSMBGでは改善せず...

» 続きを読む

エンパはHbA1cに関係なく心血管死を抑制

 EMPA-REG OUTCOME試験から、HbA1cカテゴリーで患者を層別化したpost hoc解析結果が報告された。主解析で標準治療に比べて38%の心血管死亡の減少をもたらしたエンパグリフロジン群の優越性は、ベースラインHbA1cやHbA1c低下量で分けた全ての層で一貫して認められたという。米・Yale University School of MedicineのSilvio E. Inzucchi氏らが...

» 続きを読む

SGLT2阻害薬の心保護に新機序?

 SGLT2阻害薬の心血管アウトカム試験では、心血管イベント(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中)のリスク低下が認められている。しかし、SGLT2阻害薬がなぜ心血管イベントのリスクを低下させるのかは、まだ明確な結論に至っていない。米・Massachusetts General Hospital, Harverd Medical SchoolのJames L. Januzzi氏は...

» 続きを読む

糖尿病療養指導士が処方提案、成果は?

 一般的な糖尿病診療を担うプライマリケア施設では、患者の糖尿病の進行に応じて、より強化した治療を導入することが難しい場合がある。それは専門的な知識が不足している場合の他、療養指導に十分な時間が取れない場合やさまざまなリソースが欠けている場合などが考えられる。これらの障害を乗り越える手段として、米国の一部では今、従来は病院内で働くことが多かった糖尿病療養指導士(diabetes educators; DEs)が、プライマリケア医とその患者を支援する試みが始まっている。米・University of Pittsburgh Diabetes InstituteのLinda Siminerio氏は...

» 続きを読む

10代糖尿病患児の摂食行動を調査

 糖尿病患者では、食事療法や体重管理に注意する必要もあって、摂食行動異常を伴うリスクが高い。米・University of WashingtonのAngel Siu-ying Nip氏らは、10歳代の1型糖尿病または2型糖尿病患児を対象に、摂食行動異常の実態を明らかにすべく、コホート研究The SEARCH for Diabetes in Youth Studyを実施。第77回米国糖尿病学会(ADA2017、6月9~13日、サンディエゴ)で、10歳代の糖尿病患者の摂食行動異常は高率で、1型に比べて2型糖尿病患者でより多く、臨床転帰やQOLの悪化に関連すると報告した...

» 続きを読む

ADA2017、サンディエゴで開催中

 6月9日、サンディエゴ・コンベンションセンターで第77回米国糖尿病学会(ADA2017)が開幕した。学会の発表(10日11時現在)によると、およそ1万6,000人の参加が見込まれており、その55%を米国外の専門医などが占めるという。13日までの5日間で200以上のセッションが予定されているが...

» 続きを読む

ADA2017 私の注目演題

【ADA2017 私の注目演題】平井愛山

 第77回米国糖尿病学会(ADA2017)が、6月9〜13日にサンディエゴ・コンベンションセンターで開催されます。世界中から1万3,000人を超える専門家が集まり、3,000超の研究発表が行われる予定です。Medical Tribuneでは、ADA2017への出席を予定している先生方に注目演題をピックアップしていただきました...

» 続きを読む

ADA2017 私の注目演題

【ADA2017 私の注目演題】絵本正憲

 第77回米国糖尿病学会(ADA2017)が、6月9〜13日にサンディエゴ・コンベンションセンターで開催されます。世界中から1万3,000人を超える専門家が集まり、3,000超の研究発表が行われる予定です。Medical Tribuneでは、ADA2017への出席を予定している先生方に注目演題をピックアップしていただきました...

» 続きを読む

ワンクリックアンケート

円安水準を更新。円安で何を思う?

トップ »  第77回米国糖尿病学会(ADA)