メニューを開く 検索

第62回日本透析医学会学術集会・総会速報

DOPPSから見た日本の腎性貧血管理のトレンド

腎・泌尿器

 2015年版日本透析医学会「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」(以下、GL)の発表は、わが国の腎性貧血管理に多大なインパクトを与えた。米・Arbor Research Collaborative for Health・University of MichiganのBruce M. Robinson氏は、DOPPS※の最新の解析データを基に腎性貧血管理の世界的なトレンドから日本の位置付けを解説。日本では2015年以降、GLの改定を受けてヘモグロビン(Hb)値が上昇、鉄補充療法として静注鉄剤の使用減少、経口鉄剤の使用増加などの傾向が認められること...

» 続きを読む

エボカルセトは用量依存的にiPTHを低下

腎・泌尿器

 新規カルシウム(Ca)受容体作動薬のエボカルセト(KHK7580)は、血液透析(HD)施行中の二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)患者に対して、用量依存的にintact PTH(iPTH)濃度低下作用をもたらすことが分かった。昭和大学腎臓内科学客員教授の秋澤忠男氏らが第62回日本透析医学会(6月16〜18日)で報告した...

» 続きを読む

腹膜透析ガイドライン2019年公表へ

腎・泌尿器

 日本透析医学会は2009年に策定した「腹膜透析ガイドライン」(以下、現行GL)について、新たにGRADEシステムを導入した改訂作業を進めている。2019年の公表に向けGL改訂ワーキンググループ委員長で愛知医科大学腎臓・リウマチ膠原病内科教授の伊藤恭彦氏は、国際基準に根差した改訂版GLの概要を第62回日本透析医学会(6月16~18日)で報告した...

» 続きを読む

PHD阻害薬は糖・脂質代謝異常を改善

腎・泌尿器

 現在、臨床試験が進行中のプロリン水酸化酵素(PHD)阻害薬は、腎性貧血の治療を大きく変えると期待されている。東京大学病院血液浄化療法部部長で腎臓・内分泌内科教授・診療科長の南学正臣氏は、第62回日本透析医学会(6月16~18日)で、PHD阻害薬は腎性貧血だけでなく糖代謝や脂質代謝の異常を改善する可能性があることを示唆した...

» 続きを読む

透析患者の食事は「制限」から「療法」へ

腎・泌尿器

 日本透析医学会の栄養問題検討ワーキンググループ委員を務める東京医科大学腎臓内科主任教授の菅野義彦氏と同科講師の長井美穂氏は、第62回日本透析医学会(6月16~18日)のワークショップ「CKD患者のリハビリテーション」で、透析患者が高齢化する中、そのエネルギー、蛋白質の摂取は、サルコペニア・フレイル予防の観点から、これまでの「食事制限」から「食事療法」という治療概念で捉え直す必要があることを強調した...

» 続きを読む

PADの集学的治療施設、都内でも3割

腎・泌尿器

 透析患者の下肢末梢動脈疾患(PAD)の重症化を防止する目的で、昨年(2016年)4月に「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」が新設された。この加算新設後、東京都で定期的なフットチェック・フットケアを全患者に行っている透析施設が明らかに増加したが、PADの集学的治療が自施設で可能な施設はいまだ3割にとどまることが、下落合クリニック(東京都)院長の菊地勘氏による調査で分かった。同氏が第62回日本透析医学会(6月16~18日)のワークショップ「透析患者の末梢動脈疾患(PAD)とフットケアの意義~早期発見と診療連携の重要性~」で報告した...

» 続きを読む

リン吸着薬の課題、使い分けのコツを紹介

腎・泌尿器

 血液透析患者では、高リン血症が生命予後に影響を与えることから、リン吸着薬投与による血中リン値の改善が治療の鍵となる。東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科准教授の横山啓太郎氏は、リン吸着薬の課題を整理した上で、同氏が行っている処方の手順を第62回日本透析医学会(6月16~18日)で解説した...

» 続きを読む

施設の約半数が「透析見合わせ」を経験

腎・泌尿器

 終末期における「維持血液透析の開始※1と見合わせ※2に関する意思決定プロセスについての提言」(以下、提言)が2014年に日本透析医学会から発表された。提言の作成委員を務めた川島病院(徳島市)副院長の岡田一義氏らは、その認知度や透析見合わせ の実態などを調査し、全国の透析施設の約半数が血液透析の見合わせを経験していたことを、第62回日本透析医学会(6月16~18日)で明らかにした...

» 続きを読む

D3製剤で心血管イベント抑制示されず

学会レポート

 二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)を伴わない維持血液透析(HD)患者において、経口活性型ビタミンD3製剤(VDRA)は心血管イベント抑制効果を示さない-。1,000例近くを前向きに4年間追跡したランダム化比較試験J-DAVIDで明らかとなった。J-DAVID investigatorsを代表し、大阪市立大学大学院血管病態制御学准教授の庄司哲雄氏が第62回日本透析医学会(6月16~18日)で報告した...

» 続きを読む

ワンクリックアンケート

大阪万博まであと1年

トップ »  第62回日本透析医学会学術集会・総会速報