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世界肺癌学会議、カナダ・トロントで開幕

世界肺癌学会議、カナダ・トロントで開幕

 世界肺癌学会(IASLC)が主催する第19回世界肺癌学会議 (19th World Conference on Lung Cancer; WCLC 2018)が、9月23日にカナダ・トロントで開幕した。WCLCは、肺がんおよびその他の胸部悪性腫瘍に特化する世界最大の学術会議で、世界100カ国以上から7,000人以上が集う。この数年間で肺がん治療は劇的な変化を遂げている中で、同学会の参加者は年々増加しており...続きを読む

低線量CTによる肺がん検診で死亡リスク低下

低線量CTによる肺がん検診で死亡リスク低下

 低線量ヘリカルCT(低線量CT)を用いた肺がん検診の有効性について、1万5,000例を超える地域住民ベースで評価したランダム化比較試験(RCT)NELSONから、肺がんによる死亡リスクは肺がんのリスクが高い男性で10年間に26%、女性では39%減少することが示された。オランダ・Erasmus MC University Medical Center RotterdamのHarry J. de Koning氏が第19回世界肺癌学会議(WCLC 2018、9月23~26日、トロント)で報告した...続きを読む

ROS1/TRK阻害薬entrectinibで深く持続的な奏効

ROS1/TRK阻害薬entrectinibで深く持続的な奏効

 ROS1/トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK)阻害薬entrectinibの有効性と安全性を評価した3件の第Ⅰ/Ⅱ相試験の統合解析から、ROS1融合遺伝子陽性(ROS1陽性)の進行非小細胞肺がん(NSCLC)に対し、entrectinibは臨床的に意義のある深い奏効をもたらし、持続的な効果を発揮することが示された。また、有害事象の多くは...続きを読む

次世代ALK阻害薬、がん増悪リスクを51%低減

次世代ALK阻害薬、がん増悪リスクを51%低減

  ALK阻害薬未治療で局所進行性または転移性のALK遺伝子転座変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、次世代ALK阻害薬であるbrigatinibの有効性と安全性をクリゾチニブと比較検討した第Ⅲ相試験ALTA-1L※の中間解析結果が明らかになった。同試験では、brigatinib群においてクリゾチニブ群と比べて無増悪生存期間(PFS)の有意な延長が認められ、病勢進行または死亡のリスク...続きを読む

実臨床でもアファチニブの用量調整は有用

実臨床でもアファチニブの用量調整は有用

  上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)に対し、一次治療としての第二世代EGFR-TKIアファチニブの投与をリアルワールド(実臨床)で評価した非介入観察研究RealGiDoから、用量調整を行うことで有効性を低下させることなく、薬物有害反応(ADR)の頻度と重症度が低下することが示された。臨床試験の知見が実臨床でも確認される...続きを読む

未治療小細胞肺がんに抗PD-L1抗体が奏効

未治療小細胞肺がんに抗PD-L1抗体が奏効

 未治療の進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)に対し、標準治療である化学療法に抗PD-L1抗体のアテゾリズマブを追加することで、全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)が有意に延長したとする二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相試験IMpower133の結果が明らかになった。米・Georgetown UniversityのStephen V. Liu氏が第19回世界肺癌学会議(WCLC 2018、9月23~26日、トロント)で報告...続きを読む

Ⅲ期NSCLCの維持療法に新たな標準治療

Ⅲ期NSCLCの維持療法に新たな標準治療

 免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-L1抗体デュルバルマブについて、化学放射線療法施行後に進行が認められなかったⅢ期(局所進行性)の切除不能非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、維持療法としての有効性・安全性を検証した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験PACIFICの結果から、既報に比べ有意な無増悪生存期間(PFS)の延長に加えて、全生存期間(OS)でも有意な延長が認められ、死亡リスクは32%減少したことが...続きを読む

PDの非運動症状、アデノシンA2A受容体拮抗薬の効果は

PDの非運動症状、アデノシンA2A受容体拮抗薬の効果は

 順天堂大学脳神経内科先任准教授の下泰司氏らは、進行期パーキンソン病(PD)患者の非運動症状について検討する1年間の多施設共同前向き観察研究J-FIRSTを実施した。アデノシンA2A受容体拮抗薬イストラデフィリンがさまざまな非運動症状の改善傾向を示したとして、第23回国際パーキンソン病関連疾患学会(IAPRD 2018、8月19~22日、フランス・リヨン)で報告した...続きを読む

遅発性ジスキネジア治療薬、第Ⅲ相試験結果発表

遅発性ジスキネジア治療薬、第Ⅲ相試験結果発表

遅発性ジスキネジア(TD)の治療薬として、米国で今年(2018年)4月に承認された小胞モノアミン輸送体2(VMAT2)阻害薬のvalbenazine。米・University of Miami神経学教授のCarlos Singer氏、米・Neurocrine Biosciences社のScott Siegert氏らが同薬の第Ⅲ相試験KINECT 4の結果を、第23回国際パーキンソン病関連疾患学会(IAPRD 2018、8月19~22日、フランス・リヨン)で報告した...続きを読む

重度レム睡眠行動障害で認知機能低下

重度レム睡眠行動障害で認知機能低下

 レム睡眠行動障害(RBD)はパーキンソン病(PD)患者で高頻度に認められるが、PDの前駆症状である可能性も示唆されている。ルクセンブルク・University of Luxembourg, Luxembourg Centre for System BiologyのGeraldine Hipp氏らは、パーキンソン症候群を認めないRBD疑い(pRBD)患者の認知機能を検討。その結果、RBDの重症度が高い患者、あるいはpRBDに加えて便秘...続きを読む

PDへの脳深部刺激療法、発症年齢との関係は

PDへの脳深部刺激療法、発症年齢との関係は

脳深部刺激療法(DBS)は、薬物療法のみでは症状のコントロールが困難な進行期のパーキンソン病(PD)に対して広く行われているが、その効果とPD発症年齢との関係は明らかではない。韓国・University of Ulsan College of Medicine, Asan Medical CenterのMi Sun Kim氏らは、視床下核(STN)-DBSの長期の効果と安全性を、発症年齢40歳以下と40歳超の2群に分けて検討...続きを読む

PD患者のサプリ摂取、RCTでリハビリ効果検証

PD患者のサプリ摂取、RCTでリハビリ効果検証

パーキンソン病(PD)患者は栄養状態の悪化を来たしていることが多いが、栄養指導の在り方に関してはエビデンスが不足している。イタリア・Fondazione IRCCS Policlinico San Matteo Clinical Nutrition and Dietetics UnitのEmanuele Cereda氏は、必須アミノ酸やビタミンDを豊富に含むサプリメントの摂取が、PD患者およびパーキンソン症候群患者のリハビリ治療の効果を高める...続きを読む

太極拳がPD患者の転倒予防に?

太極拳がPD患者の転倒予防に?

  パーキンソン病(PD)患者は転倒リスクが極めて高い。原因の1つとされるのが、身体バランス能力の低下だ。近年、その改善策として、太極拳の有効性を示唆する報告が散見される。台湾・National Yang-Ming University, Department of Physical Therapy and Assistive TechnologyのHsin-Hsuan Liu氏らは、PD患者の転倒予防における太極拳の有効性について検討した...続きを読む

第67回日本アレルギー学会

第67回日本アレルギー学会 (2018年6月22~24日/幕張メッセ・ホテルニューオータニ幕張)のレポートをご覧いただけます

喘息などを呈する謎多き血管炎、対応法は

 気管支喘息やアレルギー疾患が先行し、末梢血好酸球増多を伴う原因不明の全身性壊死性血管炎である好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)。日常的なアレルギー診療で遭遇する可能性は十分にあるが、その認知度はまだ低く、対応に難渋する医師も少なくない。平塚市民病院(神奈川県)アレルギー内科部長の釣木澤尚実氏は、EGPAの診療におけるポイントを第67回日本アレルギー学会(6月22~24日)で解説した。

妊娠中の母親ではスギ花粉、ダニ感作が多い

鉄欠乏下のたばこ曝露で気腫性病変が増悪

 小児のアレルギー疾患を評価するには、その両親のアレルギー既往を調査することが重要である。国立成育医療研究センター・アレルギーセンターの山本貴和子氏は、自身が調査を担当した環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の結果を第67回日本アレルギー学会(6月22~24日)で報告した。妊娠中の母親では、スギ花粉やダニの特異的免疫グロブリン(Ig)E抗体価が他のアレルゲンより高いなどといった特徴が示されたという。

多様な成人食物アレルギーの診療ポイントは

 成人の食物アレルギーは臨床病型や原因食物、発症メカニズムなどが多様で、診療ではそれらを踏まえた対応が求められる。国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断・治療薬開発研究室長の福冨友馬氏は、小麦依存性運動誘発アレルギー(WDEIA)、花粉-FA症候群(PFAS)、アニサキスアレルギー、職業性手湿疹関連FAなどの特徴や診療上の要点を第67回日本アレルギー学会(6月22~24日)で解説した。

食物アレルギーの予後不良例はこう対応

 食物アレルギーの小児患者は多くが成長とともに耐性を獲得するものの、予後不良なケースもある。国立病院機構相模原病院小児科医長の柳田紀之氏は、小児期の代表的な即時型食物アレルギーである鶏卵、牛乳、小麦によるアレルギー疾患の予後と予後不良例への介入方法について、第67回日本アレルギー学会(6月22~24日)で論じた。

海に潜む納豆アレルギーのリスクとは?

 本格的な夏が到来し、海へ出かける人が多くなるこの時期。さまざまなマリンスポーツを楽しむ人にとって気を付けておきたい食物アレルギーが存在する。横浜市立大学大学院環境免疫病態皮膚科学准教授の猪又直子氏は、同大学病院皮膚科を受診した食物アレルギー患者を対象とした検討から、納豆アレルギーに含まれるポリガンマグルタミン酸(PGA)感作のリスク因子となるマリンスポーツについて、第67回日本アレルギー学会(6月22~24日)で報告した。

欧州心臓病学会(ESC2018)

欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25〜29日、ミュンヘン)のレポートをご覧いただけます

高感度心筋トロポニン検査でMIは減るか

 高感度心筋トロポニンI(hs-cTnI)検査の実施は、急性冠症候群(ACS)が疑われる患者において、心筋梗塞(MI)や心血管死の発生の減少と関連するかの検証を目的に、英・University of EdinburghのNicholas Mills氏らが実施したランダム化比較試験(RCT)High-STEACSの結果が、欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で報告された...続きを読む

ARBがマルファン症候群の大動脈拡張を抑制

タファミジスがATTR心アミロイドーシスに効果

 マルファン症候群患者の大動脈拡張に対するイルベサルタンの効果を検討したランダム化比較試験(RCT)ARMSの結果、プラセボ群に比べイルベサルタン投与群では大動脈拡張率が有意に低下したことが、欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で報告された...続きを読む

僧帽弁逆流症でクリップ術は転帰を改善せず

僧帽弁逆流症でクリップ術は転帰を改善せず

 重度の二次性僧帽弁逆流症(MR)患者における経皮的僧帽弁形成術が臨床転帰を改善するかどうかを検証するために、フランス・Civil Hospices of LyonのJean-Francois Obadia氏らが実施したランダム化比較試験(RCT)MITRA.FRの結果が、欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で報告された。同氏は「重度の二次性MR患者に対して、薬物療法に加えてMitraClipを用いた経皮的僧帽弁形成術を併用しても、薬物療法単独の患者と比べて死亡率や再入院率の改善は見られなかった」と述べた。結果はN Engl J Med(2018年8月27日オンライン版)に同時掲載された...続きを読む

高血圧患者の認知症検査は時計描画が効果的

高血圧患者の認知症検査は時計描画が効果的

高血圧と認知機能障害との関連を示す報告は多くあり、高血圧患者において早期に認知機能障害を検出することは重要である。アルゼンチン・Cardiovascular Institute of Buenos AiresのAugusto Vicario氏は、高血圧患者を対象に認知機能検査である時計描画テスト(Clock drawing test:CDT)とMini-Mental State Examination(MMSE)を実施して比較。同氏は「高血圧患者における認知機能障害の検出には、MMSEよりもCDTが有用である」と欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で発表した...続きを読む

睡眠負債で心血管疾患リスクが上昇

睡眠負債で心血管疾患リスクが上昇

 わずかな睡眠不足の蓄積が心身に悪影響を及ぼすとして睡眠負債が注目されているが、そのリスクについては賛否両論ありエビデンスの構築が待たれている。欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)において、50歳の一般男性約800人を対象に睡眠時間と心血管疾患との関連を21年間追跡した観察研究の結果が発表された。スウェーデン・University of GothenburgのMoa Bengtsson氏は「中高年男性が5時間以下の睡眠を続けると、心血管疾患リスクは7〜8時間睡眠者の2倍となる」と報告した...続きを読む

急性心筋梗塞患者への酸素療法は無効

急性心筋梗塞患者への酸素療法は無効

心臓発作を起こした患者に対する酸素療法は100年以上前から行われているが、血中酸素濃度が正常な患者での十分な効果は証明されていない。スウェーデン・Karolinska InstitutetのRobin Hofmann氏らは以前、低酸素状態でない心筋梗塞(MI)が疑われる患者を対象に、酸素療法と空気吸入を比較するDETO2X-AMI※1試験を実施し、酸素療法は1年時点の生存率を改善しないことを報告している※2。今回、同氏らは同試験の長期結果を欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25〜29日、ミュンヘン)で報告し、「MIが疑われる患者への酸素療法に心不全予防効果はなく、長期死亡リスクも改善されない」と述べた...続きを読む

炭火焼き料理で心血管死亡リスクが上昇?

炭火焼き料理で心血管死亡リスクが上昇?

 料理で石炭や薪、木炭などの固形燃料を長期間使用することが、心血管疾患(CVD)による死亡リスクの増加と関係しているという研究結果が、欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で報告された。研究チームの1人である英・University of OxfordのDerrick Bennett氏は「料理で固形燃料を使っている人は、なるべく早く電気かガスに切り替えるべきだ」と述べている...続きを読む

心内膜炎の抗菌薬治療、静注 vs. 経口

心内膜炎の抗菌薬治療、静注 vs. 経口

 左心の感染性心内膜炎に対しては、通常、静注抗菌薬による治療が最長6週間行われる。デンマーク・Copenhagen University HospitalのHenning Bungaard氏は、Partial Oral Treatment of Endocarditis(POET)試験の結果を欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25〜29日、ミュンヘン)で発表。「患者が臨床的に安定後、抗菌薬の静脈内投与を経口投与に切り替えても、治療の有効性と安全性は静脈内投与を継続した場合と変わらない」と述べた。なお、詳細はN Engl J Med(2018年8月28日オンライン版)に同時掲載された。(関連記事:「お口で治す心内膜炎?」)...続きを読む

フェブキソスタットに腎イベント抑制効果

フェブキソスタットに腎イベント抑制効果

 高尿酸血症治療薬フェブキソスタットの脳心腎血管関連イベント発現の抑制効果を検証するために、川崎医科大学総合内科学3教授の小島淳氏らが実施した多施設共同ランダム化比較試験(RCT)FREEDの結果が、欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)のHot Line Sessionで報告された。同氏は、フェブキソスタットが脳心腎血管の複合イベントの発生を約25%有意に抑制し、中でも特に腎イベントの発生を強く抑制したと発表した。高尿酸血症治療薬を用いた1,000例規模のRCTにおいて、イベント抑制のエビデンスが示されたのは今回が初めて...続きを読む

アスピリンに初発予防効果も安全性に懸念

アスピリンに初発予防効果も安全性に懸念

 糖尿病患者1万5,000例超を対象に心血管イベントの初発予防におけるアスピリンおよびn-3系(ω3)脂肪酸の効果をプラセボと比較した第Ⅳ相ランダム化比較試験ASCENDの結果が欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で報告された。英・University of OxfordのJane Armitage氏らは、アスピリンはプラセボと比べて重篤な心血管イベントの発生を有意に抑制したが、大出血イベントの発生が有意に増加したと発表。また同大学のLouise Bowman氏らは、重篤な心血管イベントに対する効果はω3脂肪酸とプラセボで差がないことを示した。結果はN Engl J Med(2018年8月26日オンライン版)に同時掲載された...続きを読む

抗肥満薬lorcaserinの心血管安全性を初確認

抗肥満薬lorcaserinの心血管安全性を初確認

 抗肥満薬lorcaserinの心血管安全性を評価するために米・Brigham and Women's HospitalのErin A. Bohula氏らが実施したCAMELLIA -TIMI 61※試験の結果が欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で発表された。心血管リスクが高い過体重または肥満の患者1万2,000例を対象とした同試験では、lorcaserinによる主要心血管イベント(MACE:心血管死、心筋梗塞、脳卒中の複合)リスクの上昇は認められなかった。なお、詳細はN Engl J Med(8月26日オンライン版)に同時掲載された(関連記事「【キーワード】抗肥満薬」)...続きを読む

第58回日本呼吸器学会レポート

第58回日本呼吸器学会(2018年4月27日〜29日/大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル大阪)のレポートをご覧いただけます

免疫CP阻害薬の副作用対策で診療連携を推進

  近年、多くの診療科で使用されるようになった免疫チェックポイント阻害薬(Immune Checkpoint Inhibitor;ICI)には、従来のがん治療薬とは異なる副作用があり、致死的な状況に陥るリスクもある。九州大学呼吸器内科学分野教授の中西洋一氏は、同大学病院で組織したICI適正使用委員会(以下、委員会)の活動内容を第58回日本呼吸器学会(4月27~29日)で説明した。活動を通じて...続きを読む

鉄欠乏下のたばこ曝露で気腫性病変が増悪

鉄欠乏下のたばこ曝露で気腫性病変が増悪

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙感受性の高い喫煙者で発症リスクが高いことが知られているため、同疾患の予防、治療には喫煙感受性に着目したアプローチが有効となりうる。山形大学内科学第一講座の佐藤建人氏は、マウスやヒトの細胞を用いて、鉄代謝と喫煙感受性の関連性を検討したところ、鉄欠乏状態におけるたばこ曝露が気腫性病変を増悪させることが...続きを読む

COPD治療は気流閉塞進行前が効果的

COPD治療は気流閉塞進行前が効果的

 気管支拡張薬により慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の症状や予後は改善するようになったが、同疾患は気流閉塞が軽度だと症状が出にくく、診断や治療に至らないケースも多い。山形大学内科学第一講座の佐藤建人氏は、健康診断を受診した一般住民を対象に、喫煙歴の有無および気流閉塞の重症度別に...続きを読む

震災後住環境がダニアレルギー性喘息に関与

 東日本大震災から7年が経過したが、被災者には現在でもその影響によるさまざまな健康リスクが及んでいる。平塚市民病院(神奈川県)アレルギー内科部長の釣木澤尚実氏は、宮城県石巻市の仮設住宅に居住歴がある15歳以上の住民を対象に、喘息の有病率やアレルゲン感作の状況を経年的に調査、分析。震災後の住環境の変化によってダニアレルゲンに対する抗体陽性率が上昇...続きを読む

肥満者の体重増加が肺機能低下に大きく影響

肥満者の体重増加が肺機能低下に大きく影響

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者における肺機能低下因子としては喫煙が挙げられるが、それ以外の因子はあまり知られていない。そこで、東海大学呼吸器内科学の竹内友恵氏は、COPDはメタボリックシンドロームとの合併が多く、合併が予後不良因子となる報告(Am J Respir Crit Care Med 2009; 179: 509-516)があることなどを踏まえ、同大学病院で健康診断を受診した中高...続きを読む

OSASの呼吸抵抗、覚醒中も一定の体位で増大

 信州大学内科学第一教室の町田良亮氏らは、強制オシレーション法(FOT)を用いて閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者の覚醒中の呼吸抵抗を体位別に検討。起きているときでも、体位を変えることでOSASの重症度に応じた呼吸抵抗の増大が生じる可能性があることを見いだし、第58回日本呼吸器学会(4月27〜29日)で検討結果の概要...続きを読む

OSA患者での内臓脂肪面積測定の意義とは?

OSA患者での内臓脂肪面積測定の意義とは?

 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者はそうでない人に比べ、内臓脂肪量が多いことが報告されている。重症OSAと内臓脂肪量増加はいずれも心血管疾患発症と関連するため、OSA患者で内臓脂肪型肥満を評価することは重要と考えられる。京都大学大学院呼吸器内科学の南卓馬氏らは、ポリソムノグラフィ(PSG)を施行...続きを読む

喘息とCOPDの合併病態ACOの診療指針示す

喘息とCOPDの合併病態ACOの診療指針示す

 日本呼吸器学会は、喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の合併した病態に対する初めての診療指針となる、『喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)診断と治療の手引き2018』(以下、手引き)を昨年(2017年)末刊行した。その作成委員で横浜市立大学呼吸器病学主任教授の金子猛氏は、手引きの特色や有用性について第58回同学会(4月27~29日)で論述した...続きを読む

術前診断は肺がんの再発リスクとなるか?

術前診断は肺がんの再発リスクとなるか?

 治療成績を向上させるために行う術前診断が、かえって患者の予後を悪化させる可能性が示唆されている。国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科の水守康之氏らは、気管支鏡検査や経皮的穿刺による術前診断とⅠA期非小細胞肺がんの再発リスクの関連を検討。その結果を第58回日本呼吸器学会(4月27〜29日)で発表した...続きを読む

COPDガイドライン最新版では診断基準を充実

COPDガイドライン最新版では診断基準を充実

 今年(2018年)4月、約5年ぶりに改訂された「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018(第5版)」(新GL)について、責任編集委員で久留米大学内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門呼吸器病センター教授の川山智隆氏は、主な改訂点を第58回日本呼吸器学会(4月27~29日)で説明した。COPD診断の手がかりとなる1秒率の考え方に関する記述を充実させる...続きを読む

第62回日本リウマチ学会レポート

第62回日本リウマチ学会(2018年4月26日〜28日/東京国際フォーラム)のレポートをご覧いただけます

初のJAK阻害薬、市販後調査の中間解析

初のJAK阻害薬、市販後調査の中間解析

 関節リウマチ(RA)を適応として日本で初めて承認されたヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬トファシチニブの市販後調査(PMS)の中間解析結果が、第62回日本リウマチ学会(4月26~28日)で公表された...続きを読む

RA患者では加齢に伴い非椎体骨折が急増

RA患者では加齢に伴い非椎体骨折が急増

 関節リウマチ(RA)患者は骨折リスクが高いにもかかわらず、骨粗鬆症の治療が十分行われていないという課題がある。東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター非常勤講師で若林医院(東京都)院長の古谷武文氏は、第62回日本リウマチ学会(4月26~28日)で「閉経後女性RA患者の6割以上が骨粗鬆症で...続きを読む

若年性特発性関節炎の国内での実態が初めて明らかに

若年性特発性関節炎の国内での実態が初めて明らかに

 若年性特発性関節炎(JIA)は、関節炎の症状が6週間以上続く原因不明の疾患で、16歳未満の子供に起こる小児リウマチ性疾患の中で最も患者数が多い。国内の有病率は小児1万人当たり約1人といわれている。過去に詳細な調査が行われたことはなかったが...続きを読む

第2のJAK阻害薬、関節破壊を長期で抑制

第2のJAK阻害薬、関節破壊を長期で抑制

 産業医科大学第1内科学講座教授の田中良哉氏は、関節リウマチ(RA)に対するヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブ長期継続試験RA-BEYONDの2年間の成績がまとまったとして、第62回日本リウマチ学会(4月26~28日)で発表した。バリシチニブで治療を開始した患者での関節破壊の有意な進展抑制が得られ、TNFα阻害薬であるアダリムマブと同様の効果が確認...続きを読む

ベリムマブがSLEの臓器障害に優れた改善効果

ベリムマブがSLEの臓器障害に優れた改善効果

 東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授でJDCPstudy研究代表者の西村理明氏は、同studyのベースラインデータについて第61回日本糖尿病学会(5月24~26日)で発表した。...続きを読む

サリルマブがMTX効果不十分RAで有効性示す

サリルマブがMTX効果不十分RAで有効性示す

 関節リウマチ(RA)に対し、インターロイキン(IL)-6を標的とするサリルマブ(ヒト型抗ヒトIL‒6受容体モノクローナル抗体)の国内第Ⅲ相臨床試験KAKEHASIの成績を、産業医科大学第1内科学講座教授の田中良哉氏が第62回日本リウマチ学会(4月26~28日)で発表...続きを読む

高齢発症のRA患者でBioの効果を検討

高齢発症のRA患者でBioの効果を検討

 近年増加している高齢発症関節リウマチ(elderly-onset rheumatoid arthritis;EORA)患者では、免疫抑制療法による合併症の発生などが問題であり、治療法はまだ確立されていない。杏林大学第一内科腎臓・リウマチ膠原病内科の福岡利仁氏は、EORA治療法の確立を目的として、EORAに対する生物学的製剤(bDMARD)の治療効果と安全性を検討...続きを読む

JAK1阻害薬の日本人成績を初公表

 東邦大学内科学講座膠原病学分野教授の亀田秀人氏は、関節リウマチ(RA)を適応として開発中のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬upadacitinibについて日本人初の第Ⅱb/Ⅲ相臨床試験SELECT-SUNRISEの成績を、第62回日本リウマチ学会(4月26~28日)で発表した。同氏は、upadacitinib投与1週後からプラセボ群に比べて...続きを読む

SLE患者の妊娠転帰を含む長期予後を検討

SLE患者の妊娠転帰を含む長期予後を検討

 全身性エリテマトーデス(SLE)患者においては、治療の進歩に伴い予後が改善した一方、長期罹患に伴う心身の負担の蓄積やQOLの低下などの問題が依然として残る。しかし、これまでわが国においてSLE患者の長期予後に関する多施設調査は行われてこなかった。そこで日本リウマチ学会は、SLE患者...続きを読む

第61回日本糖尿病学会レポート

第61回日本糖尿病学会(2018年5月24日〜26日/東京国際フォーラム他)のレポートをご覧いただけます

アプリ活用で患者主体的なインスリン治療を

アプリ活用で患者主体的なインスリン治療を

 持続グルコースモニター(CGM)/ Flash Glucose Monitoring(FGM)を用いると、持続的かつリアルタイムに糖尿病患者の皮下グルコース濃度や変動トレンドを知ることができ、安全かつ有効に治療を行える可能性が高くなる。第61回日本糖尿病学会(5月24~26日)で永寿総合病院(東京都)糖尿病臨床研究センター療養指導主任(同センターセンター長補佐兼務)の小出景子氏は...続きを読む

食事療法の実施が身体活動量を増加させる?

 新潟大学大学院血液・内分泌・代謝内科学講座教授の曽根博仁氏、帝塚山学院大学大学院人間科学部食物栄養学科教授の津田謹輔氏らは、日本人糖尿病患者の大規模前向き観察研究JDCP studyで食事および運動療法の実態をベースライン時のデータから解析し、その結果を第61回日本糖尿病学会(5月24~26日)で曽根氏...続きを読む

CGMやFGMの活用で血糖コントロール新時代に

CGMやFGMの活用で血糖コントロール新時代に

 東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の西村理明氏は、第61回日本糖尿病学会(5月24 ~26 日)で持続グルコースモニター(CGM)とFlash Glucose Monitoring(FGM)について解説。「リアルタイムCGM/ FGMを適切に使用することで、血糖コントロールは新時代に突入した」と述べた。...続きを読む

怖い夜間の無自覚性低血糖、対策は明確

怖い夜間の無自覚性低血糖、対策は明確

 近年、糖尿病治療において低血糖を回避することの重要性が強く認識されるようになった。一方、持続グルコースモニター(CGM)の普及により、無自覚性低血糖が夜間(睡眠時)を中心に、今まで考えられていたより高率に発生していることも明らかにされている。...続きを読む

日本の糖尿病合併症の実態が判明

日本の糖尿病合併症の実態が判明

 東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授でJDCPstudy研究代表者の西村理明氏は、同studyのベースラインデータについて第61回日本糖尿病学会(5月24~26日)で発表した。...続きを読む

児の過成長、妊娠後期のHbA1c値と関連

児の過成長、妊娠後期のHbA1c値と関連

 糖代謝異常妊婦から出生した児は、先天奇形、巨大児、低血糖などの問題を抱えていることが多い。東京女子医科大学母子総合医療センター新生児科の今井憲氏は、同センターで糖代謝異常妊婦から出生した児の合併症について検討。母体の妊娠中の経過との関連などを調べ...続きを読む

妊娠糖尿病で巨大児をいかに予見・予防するか

妊娠糖尿病で巨大児をいかに予見・予防するか

 糖代謝異常合併妊婦では、母体高血糖に基づく児の高インスリン血症をはじめ,さまざまな因子を背景に児の過剰発達が生じ、巨大児を出産する可能性がある。巨大児は難産による分娩外傷だけでなく、将来的な...続きを読む

第32回米国睡眠学会(SLEEP)2018レポート

第32回米国睡眠学会(SLEEP2018 2018年6月2日〜3日/ボルティモア)のレポートをご覧いただけます

未就学児の一律の昼寝習慣はNGか

未就学児の一律の昼寝習慣はNGか

 日本において、在園時間の短い幼稚園では昼寝(午睡)が一般的ではない一方、保育園では日課として実施されてきた。しかし近年、昼寝が夜間睡眠に悪影響を及ぼすなどの指摘や、小学校入学後の生活リズムに慣れさせる目的などから、未就学児の昼寝の在り方を見直す動きが広まっている...続きを読む

不眠症向けのデジタル認知行動療法

 不眠症に対する認知行動療法(CBT-I;Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia)については豊富なエビデンスが集積されており、その効果は短期的だけでなく10年の長期にわたりその効果が持続することが報告されている(関連記事)。近年、インターネットを用いたデジタル認知行動療法(dCBT-I;digital CBT-I)が開発され、短期的な不眠症の改善効果が示されている...続きを読む

あの薬剤で「時差ぼけ」改善

 海外旅行者を悩ませる、いわゆる「時差ぼけ」。医学的には「Jet Lag Disorder(JLD)」という、概日リズム睡眠障害の1つに分類される。現在までに、米食品医薬品局(FDA)により承認されたJLD治療薬はないが...続きを読む

高齢者の昼寝時間と認知症リスク

 高齢者では昼寝の習慣は一般的だが、昼寝は夜間睡眠に悪影響を及ぼすことや健康アウトカムが反比例する可能性が指摘されている。米・University of California, San FranciscoのYue Leng氏らは...続きを読む

ナルコレプシー・OSAの新薬で長期効果を確認

 ナルコレプシーおよび閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の主な症状の1つである「過度な眠気」に対する治療薬として、開発が進められているsolriamfetol。米食品医薬品局(FDA)の希少疾病用医薬品指定を受け、承認審査中だ...続きを読む

日本発デバイスでOSAが改善

 使い捨てタイプの鼻腔挿入デバイス(nasopharyngeal airway stent;NAS、商品名ナステント)は、いびきや閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の改善を目的として、日本で開発された(関連記事)。これまでにOSA患者やいびき症者を対象に国内で実施された小規模研究から、OSAにおける無呼吸低呼吸指数(AHI)の低下やいびきの有意な改善などが認められている...続きを読む

中程度の湯温での入浴が睡眠を改善

 現代の日本人は入浴をシャワーのみで済ませることが多いが、湯船に漬かって体を温めることは良質な睡眠の秘訣ともいわれる。しかし、その温度はどれくらいがよいのかー。奈良県立医科大学総合医療学講座(西尾健治教授)の田井義彬氏らは、「平城京スタディ※」の参加者を対象に入浴が睡眠の質に及ぼす影響について検討...続きを読む

第59回日本神経学会学術大会レポート

第59回日本神経学会学術大会(2018年5月23日(水)〜26日(土)/ロイトン札幌・さっぽろ芸術文化の館・札幌市教育文化会館)のレポートをご覧いただけます

脊髄性筋萎縮症の臨床所見を見逃すな

最高到達運動機能によるSMAのサブタイプ分類

 指定難病でもある脊髄性筋萎縮症(SMA)は運動ニューロン病の一種で、乳児期発症型では人工呼吸器を用いなければ2歳を迎える前に90%以上が死亡するという。しかし、昨年(2017年)初の治療薬が発売され、現在も新規治療法の開発が進められている。東京女子医科大学臨床ゲノムセンター所長の斎藤加代子氏は...続きを読む

プリオン病の診断基準の問題点

プリオン病の診断基準の問題点

 プリオン病は、脳組織における海綿状変化と異常プリオン蛋白(scrapie prion protein;PrPSc)の蓄積を特徴とし、同種間または異種間で伝播しうる。金沢大学大学院脳老化・神経病態学の浜口毅氏は、国内のプリオン病の罹患状況と臨床像について第59回日本神経学会(5月23〜26日)で解説し...続きを読む

A2A受容体拮抗薬がPD姿勢異常を改善

A2A受容体拮抗薬がPD姿勢異常を改善

 パーキンソン病(PD)患者の3分の1で認められるとされる姿勢異常。難治性で患者のQOLおよびADL低下の大きな要因となるが、治療法は確立されていない。獨協医科大学神経内科准教授の鈴木圭輔氏らは、PD患者の姿勢異常に対するアデノシンA2A受容体拮抗薬イストラデフィリンの有効性について検討。その結果、姿勢異常が改善したと第59回日本神経学会(5月23~26日)で報告した...続きを読む

嗅覚障害がPD患者の認知症発症予測因子に

嗅覚障害がPD患者の認知症発症予測因子に

パーキンソン病(PD)患者の多くは長期経過により認知症に移行し、これが予後を規定することが明らかにされている。予後改善には、パーキンソン病認知症(PDD)を早期に捉えて治療介入することが必要と考えられる。東北大学病院高次脳機能障害科講師(現・国立病院機構仙台西多賀病院脳神経内科医長)の馬場徹氏らは、PDDの予防・早期発見に向けた臨床研究に取り組んでおり、「これまでの知見から画像所見、嗅覚障害が...続きを読む

片頭痛改善に期待される治療法とは

片頭痛改善に期待される治療法とは<

 片頭痛と心疾患は相互に発症リスクを高めている可能性があり、特に卵円孔開存(PFO)との関連が注目されている。富永病院(大阪市)副院長で脳神経内科・頭痛センターの竹島多賀夫氏は、第59回日本神経学会(5月23~26日)のシンポジウム「片頭痛の謎を解き明かす」で、片頭痛の治療としての経皮的PFO閉鎖術について「現時点では推奨できるものではないというのが一致した意見である。しかし、デバイスの改善や症例選択を工夫することで、将来的に有望な治療法となる可能性もある」との見解を示した。...続きを読む

レビー小体認知症は精神症状見逃すな

レビー小体認知症は精神症状見逃すな

 レビー小体病(LBD)は、レビー小体を病理学的特徴とするパーキンソン病(PD)やパーキンソン病認知症(PDD)、レビー小体型認知症(DLB)を包括する疾患概念であるが、DLBとPD/PDDに本質的な違いがあるかどうかは不明である。名古屋大学大学院精神医療学の藤城弘樹氏〔現・かわさき記念病院(神奈川県)診療部長〕はDLBとPDの病理学的背景の違いについて考察...続きを読む

「新てんかんGL」薬剤は患者ごとに選択を

 近年、日本で処方される抗てんかん薬の種類は増加している。患者の背景に合わせた選択が可能になった半面、薬剤選択が悩ましくなった面も否定できない。国際医療福祉大学神経内科教授の赤松直樹氏は、今年(2018年)3月に改訂された日本神経学会の『てんかん診療ガイドライン』(GL)の薬物療法について、第59回日本神経学会(5月23〜26日)で解説...続きを読む

自己免疫性消化管運動障害の臨床像を分析

自己免疫性消化管運動障害の臨床像を分析

 熊本大学大学院生命科学研究部神経内科学の向野晃弘氏らは、わが国における自己免疫性消化管運動障害(autoimmune gastrointestinal dysmotility;AGID)の臨床的特徴と治療反応性の検討を目的に、後ろ向きおよび前向きコホート研究を実施。同氏は「わが国にもAGIDは存在しており、免疫療法が有効である可能性が示唆された」と第59回日本神経学会(5月23~26日)で報告した...続きを読む

抗NMDA受容体脳炎の疑い診断基準を検証

自己免疫性消化管運動障害の臨床像を分析

 抗N-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDAR)脳炎の診断をめぐっては、2016年にPossible(可能性あり)、Probable(疑い)、Definite(確定)の3段階から成る診断基準が提唱された(Lancet Neurol 2016; 15: 391-404)。北里大学神経内科の金子厚氏らは、このうちProbable診断基準の妥当性を検証した結果を第59回日本神経学会(5月23~26日)で報告し...続きを読む

ギラン・バレー、日本から国際標準治療を

走行可能まで回復した患者の割合

 自己免疫による末梢神経疾患であるギラン・バレー症候群(GBS)は、経静脈的免疫グロブリン療法(IVIg)が標準的治療となっているが、この治療を行っても死亡率は5%、1年後の独歩不能は20%と、その有効性は十分でなく、より効果の高い革新的治療法が求められている。そこで日本では、2015〜16年にGBSに対するエクリズマブの有効性と安全性を検討する治験 Japanese Eculizumab Trial for GBS(JET-GBS)が実施され...続きを読む

SBMAへのリュープロレリン治療を検討

 四肢、顔面などの筋力低下と筋萎縮が現れる球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、アンドロゲン受容体(AR)遺伝子CAG繰り返し配列の異常伸長が原因であり、変異AR蛋白質がテストステロンと結合し核内に集積することが本質的病態と考えられる。LH-RHアゴニストのリュープロレリンは、テストステロンの分泌を抑制することで変異AR蛋白質の集積を抑える薬剤として研究が進められ、2017年にSBMAの進行抑制としての適応が追加承認された...続きを読む

脊髄小脳変性症の登録システムJ-CATは有用

 脊髄小脳変性症(SCD)は、分子レベルの背景に応じて臨床症状が異なる多様な障害から成る疾患群である。治療法の開発においては病型別の自然歴を明らかにする必要があるが、わが国でSCDの自然歴を検討した前向き研究は極めて少ない。このような状況を受けて、SCDを中心とする運動失調症の登録システムJ-CAT(Japan Consortium of Ataxias)が設立された...続きを読む

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