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第15回日本うつ病学会

第15回日本うつ病学会(2018年7月27~28日/京王プラザホテル)のレポートをご覧いただけます

リチウムは本当に自殺予防に有効か

 水道水中のリチウムによる自殺予防効果については、これまでにも地域住民を対象とした観察研究で報告されている。しかし、リチウムは食物にも含まれていることなどから、血中リチウム濃度の測定による検証が不可欠である。そこで、大分大学精神神経医学講座/東京都立松沢病院精神科の兼久雅之氏らは、同大学病院高度救命救急センターに搬送された患者の血中リチウム濃度を測定し、自殺企図との関連について検証を行い、結果を第15回日本うつ病学会(7月27~28日)で報告した。

時間生物学的治療はうつ病に有効か

 うつ病に対する「時間生物学的治療」とは、断眠療法や光療法、暗闇療法などにより、患者の生体リズムを正常化し、うつ症状の改善を試みる治療法である。杏林大学精神神経科学教室講師の高江洲義和氏は第15回日本うつ病学会(7月27~28日)において、時間生物学的治療に関するこれまでの研究データを示しつつ、日本の実臨床にそのまま導入することの難しさを指摘した。

男性更年期、うつ病との関係は?

 更年期障害といえば女性特有の疾患と思われがちだが、近年、男性ホルモンであるテストステロンの減少に起因する「男性更年期障害」に注目が集まっている。テストステロンが減少すると、筋力の低下、疲労感、ほてり、発汗、性機能の低下といった身体症状に加え、不安、不眠、集中力の低下などの精神症状も現れることから、精神科医にとってうつ病との鑑別が悩みの種だ。順天堂大学大学院泌尿器外科学教授の堀江重郎氏は第15回日本うつ病学会(7月27〜28日)において、男性更年期障害とうつ病の関係や、うつ病に対するテストステロン補充療法(TRT)の有効性などについて説明した。

若年双極性障害の薬物療法

 わが国では児童・思春期(若年者)における双極性障害の薬物療法に関するエビデンスは極めて乏しく、海外のエビデンスを参考に治療を行う必要がある。しかし、海外のエビデンスにおいても各薬剤の有効性や安全性などで不明なことがまだ多い。近畿大学精神神経科准教授の辻井農亜氏は、若年者の双極性障害の特徴と薬物療法の現状について第15回日本うつ病学会(7月27〜28日)で報告。「効果判定と副作用モニタリングを慎重に行う必要がある。しかし、その前提として正確に双極性障害の診断を行うことが重要」と述べた。

妊婦の双極性障害、薬物中断で再発率高い

 女性では双極性障害の発症が妊娠可能年齢と重なることが多く、また双極性障害患者の妊孕率は比較的高いことから、双極性障害の妊婦・授乳婦を診察する機会は多い。東京医科歯科大学大学院心療・緩和医療学前教授の松島英介氏は、妊娠・授乳期の双極性障害における薬物療法の現状について第15回日本うつ病学会(7月27〜28日)で解説した。治療中断による再発率が高いため、薬剤の特徴を把握した上で治療を継続すべきだという。

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