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ERS 2019

重症喘息患者の3割が高用量OCS使用

 重症喘息患者の約3割が高用量の経口ステロイド薬(OCS)を使用しており、そのうち約8割で吸入ステロイド薬(ICS)のアドヒアランス不良や誤用が認められた。オランダ・University of AmsterdamのKatrien A.B. Eger氏が、第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019、9月28日~10月2日、マドリード)で報告した...

希少疾患PCDにアジスロマイシン維持療法

 原発性線毛機能不全症(PCD)は、線毛の構造や機能の異常により慢性的な気管支拡張、耳・副鼻腔感染、不妊などが生じる常染色体劣性遺伝疾患である。その治療法に関する初の大規模臨床試験BESTCILIAが欧州で行われ、マクロライド系抗菌薬アジスロマイシンを用いた維持療法の有効性と安全性が検討された。デンマーク・Copenhagen University HospitalのHelene Kobbernagel氏は第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019、9月28日~10月2日、マドリード) で、アジスロマイシン投与によりPCD患者の呼吸器系の悪化率が半減したと報告した...

ニンテダニブがPF-ILD例のFVC減少を抑制

  進行性の肺線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)に対する新たな治療法確立の可能性が高まった。PF-ILDに対する抗線維化薬ニンテダニブの有効性と安全性を検討した国際共同第Ⅲ相試験であるINBUILD試験で、同薬はプラセボに比べて年間の努力性肺活量(FVC)の減少を57%有意に抑制することが明らかとなった。第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019 、9月28日~10月2日、マドリード)で、米・University of MichiganのKevin R. Flaherty氏が報告した...

睡眠時無呼吸に薬物併用療法が奏功

 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者に対する選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬アトモキセチンとムスカリン受容体拮抗薬オキシブチニンの就寝前投与が、無呼吸低呼吸指数(AHI)などOSAの臨床指標を有意に改善した。米国・Harvard University/Brigham & Women's HospitalのLuigi Taranto-Montemurro氏が、第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019、9月28日~10月2日、マドリード)で報告した。OSAに対し、薬物療法の有効性を示唆する報告として注目される...

妊娠中のビスフェノールA曝露で肺機能低下

  尿検査で内分泌攪乱化学物質のビスフェノールA(BPA)が検出された妊婦から生まれた子供は、6〜10歳という学童期に肺機能が低下し、喘息や喘鳴を呈するリスクも高まることが分かった。スペイン・Barcelona Institute for Global Health(ISGlobal)のAlicia Abellan氏が、第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019、9月28日~10月2日、マドリード)で報告した...

患者が望む喘息アプリとは?

 最近、さまざまな疾患領域で医療用モバイルアプリケーション(以下、アプリ)が開発、活用されつつある。領域を問わずより良いアプリを開発するには、患者自身のニーズを把握することが必要不可欠である。デンマーク・University of Southern DenmarkのHelle M. Christensen氏は、喘息で外来診療を受けている患者を対象に、喘息アプリに対する評価や今後望まれる機能について調査。その結果を第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019、9月28日~10月2日、マドリード)で報告した(関連記事:スマホで10秒、小児喘息発症を予測)...

禁煙支援に電子たばこ使用は推奨されるか

  禁煙を目的に電子たばこを使い始める喫煙者は少なくないが、その効果については世界的に意見が分かれている状況にある。第29回欧州呼吸器学会(ERS 2019、9月28日~10月2日、マドリード)では、ERSおよびギリシャ胸部学会で喫煙問題や禁煙教育を担当しているギリシャ・Evaggelismos HospitalのParaskevi Katsaounou氏が、電子たばこを用いた禁煙に関するERSの見解を示した...

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