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ISN WCN 2019

エキスパートが見たISN WCN 2019

  4月12〜15日、オーストラリア・メルボルンで国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019)が行われた。メキシコシティー以来2年ぶりの開催となった同会は連日活況を呈したが、ひときわ賑わいを見せたのが大規模臨床試験CREDENCEの結果が発表されたLate Breaking Clinical Trials Sessionだった。Medical Tribuneは、CREDENCEのNational Lead Investigatorを務めた和田隆志氏(金沢大学大学院腎臓内科学教授)にISN WCN 2019を概観してもらうとともに、同試験結果の感想を聞いた。

カナグリフロジンで腎アウトカムが改善

 慢性腎臓病(CKD)を伴う2型糖尿病患者を対象に、SGLT2阻害薬カナグリフロジンによる腎アウトカムへの影響について検討した大規模臨床試験CREDENCE※1の結果が明らかになった。これまで、SGLT2阻害薬の腎への影響を副次的に評価した臨床試験はあったが、腎アウトカムを主要評価項目とした大規模臨床試験は今回が世界初となる。同試験により、主要評価項目ならびに腎特異的複合評価項目がそれぞれ約30%有意に低下することが示された。結果の詳細を、オーストラリア・George Institute for Global HealthのVlado Perkovic氏らが国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019、4月12~15日、メルボルン)で報告、N Engl J Med(2019年4月14日オンライン版)に同時掲載された。

非胸部外科用のAKI予測スコアを開発

 急性腎障害(AKI)の頻度が世界的に増加しており、その中には重症手術患者が含まれている。AKI予測スコアはAKIのリスクがある患者の早期発見に有用だが、そのほとんどは胸部外科用である。今回、タイ・Faculty of Medicine Vajira Hospital, Navamindradhiraj UniversityのK. Trongtrakul氏らは、胸部外科以外の大手術を受けた重症患者のためのAKI予測スコアを開発し、国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019、4月12~15日、メルボルン)で発表した。

メトホルミンが多発性囊胞腎の進行を遅延?

 常染色体優性多発性囊胞腎(ADPKD)は、両側の腎臓に囊胞ができ、それらが加齢とともに増えて大きくなる遺伝囊性の疾患である。囊胞が増えて大きくなると腎機能が低下し、腎臓以外の臓器にも障害を来すようになる。一方、メトホルミンはビグアナイド系薬剤に分類される経口糖尿病治療薬の1種であり、2型糖尿病の薬物治療において基本薬剤として用いられている。インド・Jawaharlal Nehru Medical CollegeのAmit Pasari氏らは、メトホルミンがADPKDの進行を遅らせることを示唆する臨床試験結果を、国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019、4月12~15日、メルボルン)で報告した。

腎移植後1年以内のがん発症例は予後不良

  腎不全患者では、腎移植後にがんの罹患率が上昇することが報告されているが、移植後12カ月以内に新規がんを発症した早期発症例では侵襲性や転移率が高く、死亡率が高いなど予後不良であることが、腎移植レジストリのデータ解析から示唆された。オーストラリア・Sir Charles Gairdner HospitalのAnoushka Krishnan氏らによる研究で、国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019、4月12~15日、メルボルン)で結果が発表された。

Hb低値持続透析例は死亡リスクが高い傾向

 シンガポール・National Kidney FoundationのRajeswari Moothathamby氏らは、血液透析患者におけるヘモグロビン(Hb)値の変動パターンと予後の関係を検討する後ろ向き観察研究を実施。Hb値が恒常的に低値の例では死亡リスクが高い傾向が見られたことを、国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019、4月12~15日、メルボルン)で報告した。

植物性蛋白質は腎機能低下を抑制?

 慢性腎臓病(CKD)治療においては、腎機能低下の程度に応じた蛋白質の摂取制限が広く行われている。今回、植物性蛋白質の摂取量が多いと推算糸球体濾過量(eGFR)の低下速度が遅くなることが、10年間の縦断コホート研究により明らかになった。オーストラリア・University of Sydney/Children's Hospital at Westmead, Centre for Kidney ResearchのA. Bernier-Jean氏らが、国際腎臓学会・世界腎臓学会議(ISN WCN 2019、4月12〜15日、メルボルン)で報告した。

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