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第28回 日本消化器関連学会週間(JDDW 2020)

REPORT 11月6日(金)

女性医師の選択、 ジェネラリストかスペシャリストか -新専門医制度に向けて

 新専門医制度は2018年度にスタートしたが、サブスペシャルティ(サブ)領域についてはいまだ議論の過程にある。本セッションでは、新専門医制度におけるサブ領域の課題を含め、女性医師が消化器系専門医を取得し活躍していくためのキャリアデザインの選択肢や、求められる体制整備などに関して、第一線で活躍する諸氏が講演した...

消化器悪性疾患に対するconversion surgery

 近年、化学療法の発達に伴い、診断時に切除不能だった進行がんに対し非外科的治療を行い、その後、奏効した症例に根治手術を施行するcon­ver­sion surgeryが広がりつつある。本セッションでは、さまざまながん種に対するconversion sur­geryの成績が報告される。司会の平野聡氏は構成の意図を「1つの臓器、1つのがん種にとどまらず、各領域を俯瞰できる点にある」と説明する...

胆膵領域における炎症と発癌

 胆膵領域におけるがんは早期の発見・診断が非常に難しく、予後も悪い。特に、膵がんは5年生存率が10%未満と極めて低く、消化器領域では"残されたがん"といえる。そこで本セッションでは、発がんの危険因子として炎症に焦点を合わせ、いまだ不明点の多い胆膵領域における炎症と発がんの関係が検討される。司会の正宗淳氏は「胆膵領域の炎症と発がんに関する最新の知見を集めたセッションになる。ぜひ参加して、早期診断・治療の手がかりをつかんでほしい」と呼びかける...

マイクロバイオータ(腸内細菌)と全身疾患

 近年、腸内細菌叢とさまざまな疾患との関連の検討が進み、驚くべき速さで新たな知見が得られつつある。そうした中、消化器疾患領域における腸内細菌叢研究の成果にフォーカスしたのが本セッションだ。司会の安藤朗氏は「プログラムの選定段階で、最先端と目する研究者に登壇を依頼した」と胸を張る。食道がん、大腸がん、炎症性腸疾患(IBD)といった消化管疾患に加え、肝がん、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、原発性硬化性胆管炎における腸内細菌叢の役割をめぐる最新の研究成果について、各領域のエキスパートが解説する...

内視鏡AIの臨床的意義と開発の課題

 消化器領域では内視鏡診療に関連した人工知能(AI)研究が躍進し、多くの研究・開発が行われている。2018年、日本消化器内視鏡学会はAIを搭載した内視鏡機器(内視鏡AI)活用の推進と適切な運用を目的に、AI推進検討委員会を設立した。本セッションは内視鏡AIの臨床的意義を議論するとともに、開発上の課題について産学官で整理することを目指し、同委員会の要望を受けて企画された...

働き方改革への取り組み

 2018年制定の働き方改革関連法では、時間外労働の上限規制と違反した雇用者に対する罰則が明記された。企業には既に適用されたが、医療機関にも2024年の適用が迫っている。多くの医師を過労死で失ってきた医療界は、この課題にどう向き合うのか。本セミナーの意義を演者の1人である馬場秀夫氏に聞いた...

ナビゲーション手術の臨床応用

 IT技術は手術現場においても着実に普及しており、応用範囲は術前のシミュレーションから術中のナビゲーションまで広がっている。消化器外科領域も例外ではなく、多くの施設が最新技術の臨床応用を検討するとともに、課題克服に努めている。「本セッションを聴講すれば、外科の未来が見える」と司会の島田光生氏は話す...

胃・食道接合部領域の諸問題

 近年、生理学的機能が異なる胃と食道の境界部である胃・食道接合部(GEJ)領域で発生するがんが注目されている。しかし、GEJ領域は組織学的・臨床的な定義や診断方法が確立されていないため、正確な同定が難しい。日本の「食道癌取扱い規約」および「胃癌取扱い規約」では、GEJは下部食道括約筋(LES)の下端に相当する食道筋層と胃筋層の境界とされるが、「その機能的意味合いの重要性が高い一方で、GEJ領域の解剖学的な同定は困難である」と司会の瀬戸泰之氏は指摘する...

日米における内視鏡医療の相違-日本の消化器内視鏡学会に期待すること-

 日本消化器内視鏡学会(JGES)は約3万45,00人の会員を擁し、内視鏡による消化器診療に貢献してきた。日本の消化器内視鏡技術は世界の最先端に位置するといわれているが、「米国と比較すると、一概にそうとも言い切れないのではないか」と司会の田尻久雄氏は話す。本セッションでは、日米の消化器内視鏡医療の相違を明確化するとともに、日本の消化器内視鏡医に求められる姿勢を探る...

JDDWの新スタイルをつくる契機に

 新型コロナウイルス感染症の影響で初めてハイブリッド形式で開催することになり、当初は不安もありました。しかし、多数の参加者に熱心に討論に参加していただいたほか、ウェブでの議論もスムーズに進めることができ...

新型コロナ感染症と消化器診療

 消化器診療においても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は重要なテーマとなっている。本セッションは、消化器医が最新の知見に基づいてCOVID-19を正しく理解し、明日からの診療において検査や治療がより適切に行えるよう企画された...

高齢者の消化器病診療の適応と妥当性

 急速な勢いで高齢化が進展する日本では、あらゆる領域において高齢者医療を抜きに診断・治療が考えられない状況となっており、消化器病分野も例外ではない。高齢者では臓器機能や免疫・感染防御機能の低下が見られ、多剤併用の影響も無視できない他、認知機能に問題が生じているケースも多い。さらに、外科的治療では手術適応の可否や術式の選択、術後のQOLや日常生活動作(ADL)の変化など、若年者とは別の視点に立ったさまざまな配慮が必要になる。司会の村上和成氏は「本セッションは内科・外科を問わず、誰もが経験する高齢者医療の問題について、幅広く議論することを目的に企画した」と話す...

好酸球性上部消化管疾患の基礎と臨床

 過度に良好な衛生環境や食生活の欧米化を背景に、日本ではアレルギー性疾患の罹患率が上昇している。消化器領域においては2000年ごろから好酸球性消化管障害(GEIDs)が欧米で急増し、近年は日本でも患者数が増えているが、その病態はいまだ不明点が多い。司会の飯島克則氏は、本セッションについて「GEIDsの診療上の課題を整理し、診断率の向上が見込める内視鏡および生検の技術についても学べるよう企画した」と話す...

消化器外科周術期の栄養療法

 消化器外科における栄養療法の目的は、術後合併症の予防や早期回復だけでなく、化学療法に対する忍容性および長期の体重維持、予後改善など多岐にわたる。そのため、術前から術後長期まで、チーム医療による継続的な栄養介入が必要と考えられている。本セッションでは、術前から術後長期の各フェーズに応じた栄養療法について、施設ごとの工夫や成績などが報告される...

ゲノムを用いた消化器疾患の治療戦略

 近年のゲノム解読技術の飛躍的な進歩に伴い、より高速かつ高精度の次世代シークエンサーが開発され、ヒトゲノムの全配列が解読できるようになった。各種疾患におけるゲノム変異の包括的な解析が可能となり、消化器疾患のゲノム研究も著しく進歩している。特に、がんはゲノム異常の蓄積により発症、進行する「ゲノムの病気」であることから、がん免疫療法やPrecision Medicineなどの網羅的ゲノム解析に基づく新たな治療戦略への期待が高まっている。司会の茶山一彰氏は本セッションについて「消化器がんに対するゲノム研究を用いた新たな知見や解決すべき問題点など、いま最もホットな話題を取り上げる」と話す...

胃癌のスペクトラム -未感染胃癌と 自己免疫性胃炎合併胃癌の最前線-

 近年、内視鏡を用いた対策型胃がん検診の実施に伴いH. pylori除菌が進み、H. pylori感染胃がんの大幅な減少や除菌後胃がんの相対的増加が認められるなど、胃がんのスペクトラムは変化を見せている。そうした中、H.pylori感染とは無関係の発がん機序を有する未感染胃がんおよび自己免疫性胃炎(AIG)合併胃がんに注目が集まっている。司会の貝瀬満氏は「本セッションでは、未感染胃がんとAIG合併胃がんに焦点を当てる。"H. pylori除菌時代"となった今日、両疾患に関する最前線の研究成果を取り上げる意義は大きい」と話す...

JSH・AASLD Joint Symposium: 肝癌:サーベイランスと治療(JSH・AASLD Joint Symposium:Surveillance and treatment of hepatocellular carcinoma)

 肝がんは、発症リスクが比較的明瞭ながんとして位置づけられている。肝硬変やウィルス性肝炎などの慢性肝疾患は、肝がん発症リスクが高いものの患者数は限られる一方で、発症リスクがやや低い脂肪肝および非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は患者数が非常に多い。肝がんの良質な治療の実現および生存率向上には、リスクが異なる2つの患者群に対するサーベイランスから得られるデータの解析が欠かせない...

高齢者の外科治療

 高齢のがん患者ではフレイルやサルコペニアを含む併存疾患を有する割合が多く、術後生存率の低さやがん再発率、合併症発症率の高さが課題となっている。がん治療においては臓器別にガイドライン(GL)が作成されているが、リスクを伴う高齢者には臨床試験の実施が困難であるため、GLで示されるエビデンスの多くは対象に高齢者が含まれていない...

優秀演題

 日本消化器病学会、EUS-Elastographyによる大腸腫瘍診断能の検討、、江崎 正哉氏 名古屋大附属病院・光学医療診療部、H. pylori除菌後発見胃癌におけるepithelium with low-grade atypiaについての病理学的検討、、山田 博昭氏 横浜市立大・消化器内科、、日本消化器内視鏡学会、超高齢者の機能評価からみた内視鏡的胃粘膜下層剥離術後偶発症,予後に関する検討、、石田 紹敬氏 京都府立医大大学院・消化器内科学、胃内カテーテルを使用しない新しい内視鏡的内圧測定統合システム(EPSIS: Endoscopic pressure study integrated system)の有用性、、西川 洋平氏 昭和大江東豊洲病院・消化器センター、、日本肝臓学会、肝細胞癌レンバチニブ治療での薬物動態試験と遺伝子多型、、大久保 裕直氏 順天堂大練馬病院・消化器内科、HCV感染でみられる胆汁酸代謝異常と腸内フローラの破綻 ~NASH/NAFLDとの比較~、、井上 貴子氏 名古屋市立大病院・中央臨床検査部、、日本消化器外科学会、肝門部胆管癌手術における次の課題:水平垂直方向断端陰性化の意義、、野路 武寛氏 北海道大大学院・消化器外科学教室II、食道癌術前化学療法の有害事象予防に関する多施設共同ランダム化比較試験、、本告 正明氏 大阪急性期・総合医療センター・消化器外科、、日本消化器がん検診学会、当院における膵癌の診断契機,臨床的特徴についての検討、、田中 宏樹氏 鈴鹿中央総合病院・消化器内科、胃X線検診におけるHelicobacter pylori現感染の拾い上げ方法の検討―カテゴリー2の細分類化に向けて―、、須藤 剛史氏 KKR高松病院・放射線科

消化器疾患診療におけるパラダイムシフト: 第4次産業革命と20年後の消化器病学

 1980年代以降、胃がんの罹患率が低下した半面、大腸がんや膵がん、胆道がんの罹患率は上昇するなど、日本の消化器疾患の疾病構造は大きく変化している。治療面では低侵襲治療への移行が進み、ビッグデータや人工知能(AI)、IoTといった新しい技術の台頭も著しい。「第4次産業革命」といわれる状況下、消化器疾患診療はどのような将来像を描くべきか。本セッションでは各分野のエキスパートが参集し、10〜20年後を展望する。

肝臓を基軸とした臓器連関

 肝臓は多様な臓器との連関を介し生体の恒常性の制御・維持に寄与している(図)。本セッションでは、肝臓と他臓器との連関に着目し、機序や病態、診断法、治療法、予後因子などを検討する演題が並ぶ。司会を務める考藤達哉氏は「臓器連関は、肝疾患を考える上で非常に重要な切り口。多くの方に参加していただき、広く深い肝臓診療の世界の新たな息吹に触れてほしい」と話す。

U45 Endolympic 2020 Kobe (動画で見せる達人の技:内視鏡治療関連)

 新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い東京オリンピック・パラリンピックは2021年に延期となったが、JDDW 2020では内視鏡医の"オリンピック"が開催される(表)。全国各地から選ばれた腕に覚えがある若手内視鏡医13人が神戸の地に集結し、手技を競い合う。最優秀賞は6人の審査員の採点で決められる。"金メダル"はいったい誰の手に?

アルコール性肝障害の最先端 (Current concept of alcoholic liver disease)

 過度の飲酒による健康被害は世界的にも問題視され、さまざまな対策が模索されている。代表例ともいえるアルコール性肝障害(ALD)のスペクトラムは、アルコール性脂肪肝から脂肪性肝炎、線維症、肝硬変にまで及ぶ。治療はアルコール摂取量の管理や栄養療法などが中心で、薬物療法では重症肝硬変患者に対するステロイド療法に一定の有効性が認められるものの、長期予後の改善には繋がらない場面も少なくない。また、その病態も免疫細胞、脂肪組織、遺伝的多様性の関与が明らかになっているが、詳細な分子機構は解明されていない。本セッションでは、ALDの病因や新たな治療法を探求する3演題が取り上げられる。

胃がんX線・内視鏡検診の精度管理/大腸がん検診の精密検査における精度管理

 日本人の死因第一位は悪性新生物であり、中でも消化器がんは約半数を占める。胃がんおよび大腸がんについては対策型検診が行われているものの、検診ならびに精密検査受診率の低さと精度管理が課題となっている。パネルデスカッション5・6では、胃がん、大腸がん検診の精度管理に着目し、理想的な消化器がん検診体制の構築について議論する。

胆道・膵管の上皮内腫瘍 (2019年WHO消化器腫瘍分類改訂をうけて)

 消化器がんは粘膜の上皮から発生するとされ、上皮内腫瘍は先行病変あるいは発生初期段階と考えられる。日本の消化器内科・外科医と臨床病理医の共同研究は古くから盛んで、胃がんにおける上皮内がんの概念創出という業績は広く知られている。

炎症性腸疾患の治療:現在と未来 (Treatment of IBD: Present and future)

 炎症性腸疾患(IBD)は原因不明の慢性炎症性腸管障害を引き起こす疾患であり、潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)から成る。20~30代に好発するため各種のライフイベントに大きな影響を及ぼし、患者のQOLは著しく損なわれる。

会長賞

日本消化器病学会、胃粘膜下腫瘍に対する、人工知能併用超音波内視鏡画像診断の有用性、、蓑田 洋介氏 九州大・病態制御内科、、日本消化器内視鏡学会、AI診断システムによる多発ヨード不染診断の有用性、、池之山 洋平氏 がん研有明病院・消化器内科、、日本肝臓学会、わが国のACLF診断基準:有用性と問題点、、中山 伸朗氏 埼玉医大・消化器内科・肝臓内科、、日本消化器外科学会、胃癌に対するロボット支援下胃切除の有用性、、柴崎 晋氏 藤田医大・総合消化器外科、、日本消化器がん検診学会、大腸内視鏡の精度管理指標,抜去時間について、測定経験・診断精度・苦痛度との関連、、馬嶋 健一郎氏 亀田メディカルセンター・健康管理科科

消化器病学のパラダイムシフトを見据え、国際戦略の強化に注力
一般社団法人 日本消化器関連学会機構(Organization of JDDW)理事長
下瀬川 徹氏

―昨今の消化器病学の進歩とJDDW 2020の位置付けについてお聞かせください。
下瀬川 近年、消化器病学の分野には技術革新の波が押し寄せています。人工知能(AI)を搭載した内視鏡画像診断システムが既に実用化しつつある他、人工多能性幹(iPS)細胞を利用した再生医療、クリニカルシーケンスを活用し個々の患者に最適化したがんゲノム医療など、科学技術の進歩と相まったパラダイムシフトが起きています。東京慈恵会医科大学先進内視鏡治療研究講座教授の田尻久雄先生とともに司会を務める統合プログラム「消化器疾患診療におけるパラダイムシフト:第4次産業革命と20年後の消化器病学」では、こうした技術革新が消化器疾患診療に及ぼす影響を展望する予定です。

消化器病学の進歩を反映、海外学会との連携を強化
第62回 日本消化器病学会大会 会長
窪田 敬一氏

 JDDW 2020のプログラムには、近年の消化器病学における進歩を可能な限り反映しました。現在、胆道、膵管の上皮内腫瘍に対する考え方が整理されつつあり、膵管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN)のカウンターパートに当たる前がん・早期病変として、胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)が提唱されています。統合プログラム「胆道・膵管の上皮内腫瘍(2019年WHO消化器腫瘍分類改訂をうけて)」では、日韓共同研究によって提示され、世界保健機関(WHO)の消化器腫瘍分類に採用されるなど国際的なコンセンサスが得られつつある新疾患概念について、理解を深めます。

技術と知見の向上で内視鏡医療の均てん化を実現
第100回 日本消化器内視鏡学会総会 会長
河合 隆氏

 日本消化器内視鏡学会総会は、JDDW 2020で記念すべき第100回を迎えます。当会が企画したセッションは16本に上り、人工知能(AI)の活用やガイドラインの検証など、技術習得に励む方から新たなエビデンスを学びたい方までを対象に、幅広い内容を揃えました。内視鏡医療におけるイノベーションや日常診療でのセレンディピティ(思わぬ発見)について、活発な議論が展開されることを期待しています。

肝臓学の最先端を知り、限りなき進歩を願う
第24回 日本肝臓学会大会 会長
竹井 謙之氏

 平成から令和に、いま肝臓学は新たな局面を迎えています。C型肝炎は平成の掉尾を飾るように治療法がほぼ確立し、ポストSVR時代の新しいウイルス肝炎学の萌芽が見られます。アルコール性肝障害およびNAFLDの研究の展開は瞠目するものがあり、代謝臓器としての役割を再認識させるとともに、肝障害と全身諸臓器との病態連繋解明という新しい地平を拓きつつあります。このような時代の胎動を感じ肝臓学の一層の発展を祈念して、本会のテーマを「Hepatology, Ever Onward 肝臓学限りなき進歩」といたしました。

学びと交流を通じ、さらなる日本のプレゼンス向上を
第18回 日本消化器外科学会大会 会長
小澤 壯治氏

 日本の消化器外科学は、手術後に毎回振り返りを行い、手技の向上を目指して工夫を重ねるといった切磋琢磨を繰り返すことで、今日まで進歩してきました。本会のテーマ「消化器外科の進歩を目指して」には、消化器外科医が常々掲げている「進歩」への思いを込めました。

がん検診から救命につなげる鍵は「多職種連携」と「精度向上」
第58回 日本消化器がん検診学会大会 会長
入口 陽介氏

 JDDW 2020の一環として開催される第58回日本消化器がん検診学会大会のテーマは、「多職種連携・精度向上への挑戦」です。日本人の死因第一位は悪性新生物であり、その約半数を消化器系のがんが占めるとされています。日本のがん診療の水準が極めて高いことを考慮すると、検診でがんを早期に発見し効率良く治療に結び付けることが重要です。

特別企画

11月6日(金)14:00~17:00 第10会場

新型コロナ感染症と消化器診療

[司会]
三輪 洋人氏(兵庫医大・消化器内科)
持田 智氏(埼玉医大・消化器内科・肝臓内科)

[基調講演]
COVID-19の我が国における疫学状況と対応(脇田 隆字氏 国立感染症研究所)
[講演]
日本におけるCOVID-19の臨床(田村 格氏 自衛隊佐世保病院)
[講演]
日本人におけるCOVID-19重症化が少ない理由(金井 隆典氏 慶應義塾大・消化器内科)
[講演]
SARS Cov2 virus ワクチン開発の現況と将来(森下 竜一氏 大阪大大学院・臨床遺伝子治療学)

[日本消化器病学会]
COVID-19パンデミックにおける消化器専門医の役割(伊佐山 浩通氏 順天堂大・消化器内科)
[日本肝臓学会]
COVID-19への対応-日本肝臓学会の立場から-(四柳 宏氏 東京大医科学研究所・先端医療研究センター感染症分野)
[日本消化器内視鏡学会]
COVID-19拡大下における消化器内視鏡診療(入澤 篤志氏 獨協医大・消化器内科)
[日本消化器外科学会]
COVID-19と消化器外科診療(日比 泰造氏 熊本大・小児外科・移植外科)
[日本消化器がん検診学会]
消化器がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策について(加藤 勝章氏 宮城県対がん協会がん検診センター)

統合プログラム

11月5日(木)統合1(ワークショップ) 9:00~12:00 第8会場

消化器疾患診療におけるパラダイムシフト:第4次産業革命と20年後の消化器病学

近年、消化器疾患の疾病構造は大きく変化し、技術革新と相まってパラダイムシフトが生じた。人工知能(AI)、IoTなどによる第4次産業革命が消化器疾患診療にもたらす影響を考察する。

[司会]
田尻 久雄氏(東京慈恵会医大・先進内視鏡治療研究講座)
下瀬川 徹氏(みやぎ県南中核病院)

11月5日(木)統合2(ワークショップ) 14:30~17:00 第6会場

胆道・膵管の上皮内腫瘍(2019年WHO消化器腫瘍分類改訂をうけて)

2019年に改訂された世界保健機関(WHO)消化器腫瘍分類に基づき、胆道・膵管上皮内腫瘍に関する最新の基礎および臨床研究を報告する。

[司会]
大塚 将之氏(千葉大大学院・臓器制御外科学)
入澤 篤志氏(獨協医大・消化器内科)

11月6日(金)統合3(パネルディスカッション) 9:00~12:00 第6会場

高齢者の消化器病診療の適応と妥当性

急速な高齢化の進展に伴い、特別な配慮が必要となる高齢者の消化器疾患も増加している。消化器病診療における青壮年者と高齢者の相違点を明らかにし、対策について議論する。

[司会]
村上 和成氏(大分大・消化器内科)
田邉 稔氏(東京医歯大大学院・肝胆膵外科学)

11月6日(金)統合4(ワークショップ) 14:00~17:00 第6会場

ゲノムを用いた消化器疾患の治療戦略

昨今のゲノム研究の著しい進歩により、消化器疾患に対してもprecision medicineが期待されるようになった。ゲノム研究を用いた新しい治療戦略を議論する。

[司会]
茶山 一彰氏(広島大大学院・消化器・代謝内科学)
吉田 和弘氏(岐阜大大学院・腫瘍外科学)

11月7日(土)統合5(パネルディスカッション) 9:00~12:00 第6会場

マイクロバイオータ(腸内細菌)と全身疾患

自己免疫疾患や発がんなどへの関与が指摘される腸内細菌叢について、肝胆膵をはじめとする消化器疾患、さらには全身性疾患との関係について考察する。

[司会]
安藤 朗氏(滋賀医大・消化器内科)
袴田 健一氏(弘前大・消化器外科)

11月7日(土)統合6(シンポジウム) 14:00~17:00 第6会場

胃・食道接合部領域の諸問題

最近注目を集めている胃・食道接合部(GEJ)領域の疾患について、定義、診断方法、Helicobacter pylori感染との関連、発がんリスクといったトピックについて議論する。

[司会]
瀬戸 泰之氏(東京大大学院・消化管外科学)
後藤田 卓志氏(日本大・消化器肝臓内科)

Strategic International Session

11月6日(金)ST-S1(シンポジウム) 9:00~12:00 第9会場

JSGE・AGA Joint Symposium:疾患病態における腸内細菌の役割(JSGE・AGA Joint Symposium:Cause and effect of microbiota for health and diseases)

ヒトの腸内には約1,000種類、100兆個にも及ぶ細菌が生息しており、それらの集団が腸内細菌叢(マイクロバイオータ)を形成している。本セッションでは、腸内細菌叢が宿主細胞の機能に及ぼす影響や、炎症性腸疾患(IBD)をはじめ多様な疾患との関係について議論する。

[司会]
金井 隆典氏(慶應義塾大・消化器内科)
竹田 潔氏(大阪大大学院・免疫制御学)
Ramnik Xavier氏(Harvard University)
Eugene B. Chang氏(The University of Chicago)

11月6日(金)ST-S2(シンポジウム) 14:00~17:00 第9会場

JSH・AASLD Joint Symposium:肝癌:サーベイランスと治療(JSH・AASLD Joint Symposium:Surveillance and treatment of hepatocellular carcinoma)

肝がんの危険因子として、ウイルス性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、アルコール摂取が知られている。肝がんの死亡率を抑制するには早期の発見と局所療法施行が重要だが、早期に診断される症例の少なさが課題となっている。近年の分子標的治療の進歩も踏まえ、肝がんの効果的な治療戦略の再構築を議論する。

[司会]
竹原 徹郎氏(日本肝臓学会・理事長)
Ray Kim氏(Stanford University Medical Center)

11月7日(土)ST-S3(シンポジウム) 9:00~11:00 第9会場

大腸癌に対する新たな診断,治療戦略(New diagnostic and treatment approach for the colorectal cancer)

最近の集学的治療と診断法の向上により、大腸がんの治療戦略は劇的に変化している。直腸がんではさまざまな術前化学療法の新規レジメンを検証する臨床試験が進行している他、非手術的管理による臓器温存術(watch and wait)が注目されている。本セッションでは、大腸がんの診断と治療における革新的なアプローチに焦点を当てる。

[司会]
内藤 剛氏(北里大・下部消化管外科)
小西 毅氏(University of Texas MD Anderson Cancer Center)

11月7日(土)ST-PD1(パネルディスカッション) 14:00~17:00 第9会場

日米における内視鏡医療の相違-日本の消化器内視鏡学会に期待すること-(Bridging Japan and the US in the gastrointestinal endoscopy -The expectations for JGES -)

米国消化器内視鏡学会(ASGE)のRobert Hawes氏、世界内視鏡学会(WEO)会長のFabianEmura氏をお迎えし、日本消化器内視鏡学会への期待をご講演いただく。また、米国で活躍する日本人内視鏡医を交え、日米の相違や今後の消化器内視鏡医療の展望について議論し、若い世代の内視鏡医に向けてメッセージを発信する。

[司会]
田尻 久雄氏(東京慈恵会医大・先進内視鏡治療研究講座)
河合 隆氏(東京医大・消化器内視鏡学)

JDDW 2020 女性医師・研究者プログラム 11月6日(金)14:00~17:00 第13会場

女性医師の選択,ジェネラリストかスペシャリストか-新専門医制度に向けて

[司会]
佐々木 裕氏(長崎国際大)
名越 澄子氏(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科)

[演者]
● GeneralityとSpecialtyとの有機的連携(佐々木 裕氏 埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科)
● 憧れの消化器外科専門医・スペシャリストを目指して(高須 千絵氏 徳島大・消化器・移植外科)
● 新専門医制度での女性スペシャリスト育成の課題(岡田 英理子氏 東京医歯大・臨床医学教育開発学・総合教育研修センター)
● 消化器内科のジェネラリストを目指して(小林 奈津子氏 健和会病院・消化器内科)
● 食道内視鏡医を目指して(藤原 純子氏 防府消化器病センター・消化器内科)
● 女性医師キャリア形成における専門医取得の意義 ~開業医の立場より~(山田 裕希氏 林田クリニック)

第20回医療セミナー 11月7日(土)9:00~12:00 第13会場

働き方改革への取り組み

[司会]
小池 和彦氏(東京大大学院・消化器内科学)
森 正樹氏(九州大大学院・消化器・総合外科学)

[演者]
● 医師の働き方改革の制度設計(加藤 琢真氏 厚生労働省・医政局医事課)
● 大学病院における医師の働き方改革について(石丸 成人氏 文部科学省・高等教育局医学教育課)
● 地方の大学病院,消化器病診療科の立場から(日浅 陽一氏 愛媛大大学院・消化器・内分泌・代謝内科学)
● 外科医の働き方改革に向けての取り組み(馬場 秀夫氏 熊本大大学院・消化器外科学)
● 消化器内視鏡学会の立場から ―女性内視鏡医キャリアサポートWGの活動を含めて―(中村 真一氏 東京女子医大・消化器内科)
● 肝臓学会の立場,および女性医師の立場から(飯島 尋子氏 兵庫医大・消化器内科)
● 公的病院・研究所運営および産業保健推進の立場から(大西 洋英氏 労働者健康安全機構)

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医療関係者の皆さまへ

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