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第29回日本乳癌学会

女性医師の活躍、夫の家事・育児参加が鍵

 50歳代以上の乳腺専門医の多くは男性医師だが、40歳以下では8割を女性医師が占めている。他の領域においても女性医師の割合は増加しており、その能力を生涯にわたって発揮できるキャリアパスの整備が求められる。大阪大学大学院乳腺内分泌外科学教授の島津研三氏は「その実現には女性医師のパートナーによる家事・育児の分担が必須」と...

乳がん免疫療法を最新知見から展望

 免疫療法の開発は乳がん領域でも進展している。PD-L1陽性の転移性/再発トリプルネガティブ乳がん(TNBC)に対して抗PD-L1抗体アテゾリズマブとnab-パクリタキセル(nab-PTX)併用療法が承認された一方で、抗PD-1抗体ペムブロリズマブと化学療法の併用の臨床試験成績も報告された。ホルモン受容体(HR)陽性またはHER2陽性乳がんに対する開発も進んでおり、治療選択肢は広がりつつある。がん研究会有明病院(東京都)乳腺センター乳腺内科副医長の尾崎由記範氏は、...

アラガンクライシス、乳房再建治療はどう変化?

 日本乳癌学会の『乳癌診療ガイドライン2018年版(以下、ガイドライン)』は刊行以降、これまでに4回の改訂がウェブ上で行われている。同学会診療ガイドライン委員会委員・外科療法小委員会委員長で札幌医科大学消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座講師の九冨五郎氏は、外科療法における改訂ポイントについて、...

わが国における乳房予防切除の実情を探る

 リスク低減乳房切除術(RRM)は、BRCA1/2 生殖細胞系列の病的バリアント(変異)に代表される遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)に対する乳がん発症抑制策の1つである。HBOCと診断され乳がんや卵巣・卵管がんを発症した患者に対し、昨年(2020年)4月に保険収載された。国立病院機構四国がんセンター乳腺外科がん診断・治療開発部長の大住省三氏は、保険収載以前のRRM実施状況および患者背景別に見た実施率などについて...

乳がん診療指針、薬物療法の変更点

 日本乳癌学会の『乳癌診療ガイドライン2018年版』は2019年の追補版の刊行以降、ウェブで改訂が重ねられている。同学会診療ガイドライン委員会委員・薬物療法小委員会委員長で名古屋市立大学大学院乳腺外科学分野教授の遠山竜也氏は、2020年8月に改訂(以下、GL改訂版)された薬物療法の変更点について、...

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