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第59回日本癌治療学会

接種勧奨再開のHPVワクチン、次の課題は?

 日本国内では、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種対象は2価および4価ワクチンである。予防接種推進専門協議会委員長で国立がん研究センター中央病院感染症部長の岩田敏氏は第59回日本癌治療学会(10月21~23日、ウェブ併催)で、海外ではより効果の高い9価ワクチンが普及しており、男性への接種を推進する国が増えていると指摘。国内でも9価ワクチンの定期接種化に加え、...

リキッドバイオプシーの有用性を実証

 体液を採取して血中循環腫瘍(Circulating Tumor Cells:CTC)や腫瘍細胞のDNAから遺伝子変異などを検出し、診断や治療効果予測など行う検査法として注目されるリキッドバイオプシー。国立がん研究センター東病院消化管内科の中村能章氏は第59回日本癌治療学会(10月21~23日、ウェブ併催)で、リキッドバイオプシーと従来の組織生検で有用性を比較した結果、...

HPV感染率上昇、ワクチン勧奨中止の代償

 厚生労働省専門部会は11月12日、2013年以降中止していた子宮頸がんの予防に有効とされるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の積極的勧奨の再開を了承し、ワクチン接種推進に向け大きく舵を切った。新潟大学大学院産婦人科教授の榎本隆之氏、准教授の関根正幸氏らの研究グループは、積極的勧奨中止がHPV感染にもたらした影響やワクチンの予防効果を検証。...

ロボット vs. 腹腔鏡、感染性合併症抑制に優れるのは?

 胃がんに対するロボット支援下胃切除術(RG)は、腹腔内感染性合併症の抑制に寄与する可能性がある。和歌山医科大学外科学第2講座講師の尾島敏康氏は、RGと腹腔鏡下胃切除術(LG)を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験(RCT)を実施。腹腔内感染性合併症の有意な抑制は認められなかったものの、RGで全合併症の有意な抑制などが示されたことを...

腸内細菌叢の多様性でICIの効果を予測

 固形がんの遺伝子変化と腸内細菌叢の解析により、がんの発生や薬剤の有効性との関連を探る産学連携プロジェクトの1つであるMONSTAR-SCREEN。国立がん研究センター東病院臨床研究支援部門トランスレーショナルリサーチ推進部トランスレーショナルリサーチ支援室の洞澤智至氏は、同研究における免疫チェックポイント阻害薬(ICI)に関する解析結果を...

T-DXd、HER2陽性進行大腸がんの長期成績も良好

 大腸がんの約2〜3%にHER2増幅があると報告されているが、現在、HER2を標的とした治療薬は承認されていない。第59回日本癌治療学会(10月21〜23日、ウェブ併催)で近畿大学内科学腫瘍内科部門講師の川上尚人氏は、HER2陽性の転移性大腸がんを対象に抗HER2抗体薬物複合体(ADC)トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の有効性と安全性を検討した非盲検第Ⅱ相ランダム化比較試験DESTINY-CRC01の最終解析結果について...

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