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第65回日本リウマチ学会

レイノー現象に"使い捨てカイロ"が有効

 全身性強皮症患者に高頻度で発生するレイノー現象には、カルシウム拮抗薬やホスホジエステラーゼ5阻害薬による薬物治療が施行されるが、有効性や忍容性は必ずしも高くない。そこで大阪大学大学院血管作動温熱治療学共同研究講座の渡邉あかね氏は、使い捨てカイロによる持続的な加温機器を用いて、...

阻害経路共有のRA薬同士のスイッチは有効?

 わが国の関節リウマチ(RA)診療ガイドラインの治療アルゴリズムでは、生物学的製剤(bDMARD)とJAK阻害薬を同列に位置付け、効果不十分例には薬剤を相互にスイッチする手順を盛り込んだ。しかし、インターロイキン(IL)-6阻害薬とJAK阻害薬は共通経路を阻害する。岡山赤十字病院(岡山市)膠原病・リウマチ内科部長/自己免疫疾患センターセンター長の小山芳伸氏は、両薬剤投与後の遺伝子発現量を検討。両薬剤による末梢血遺伝子発現量は異なっており、効果不十分例において相互スイッチは...

抗MDA5抗体皮膚筋炎にJAK阻害薬を上乗せ

 皮膚筋炎は自己免疫性の炎症性筋疾患で、体幹や四肢近位筋などの筋力が低下する指定難病である。特に抗melanoma differentiation-associated gene(MDA)5抗体が検出される症例では間質性肺炎を高率に合併し、死亡するケースもある。東北大学病院リウマチ膠原病内科病院講師の白井剛志氏らは、抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎難治例に3剤併用療法+血漿交換療法+リツキシマブを施行し、さらにJAK阻害薬トファシチニブを上乗せする高強度寛解導入療法を実施。従来療法に比べ...

bDMARDとJAK阻害薬、どう使い分ける?

 日本では関節リウマチ(RA)に対し、1999年にメトトレキサート(MTX)が、2000年代に生物学的製剤(bDMARD)が承認。さらに2013年以降、JAK阻害薬が承認され、選択肢が豊富になった。産業医科大学第1内科学講座教授の田中良哉氏は、bDMARDおよびJAK阻害薬の効果を引き出すために医師が診るべき要点について、...

コロナ発症リウマチ患者、予後改善の要点

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症したリウマチ性疾患患者の臨床像や予後などに関しては、まだ不明な点が多い。北海道大学大学院免疫・代謝内科学教室講師の奥健志氏は、日本リウマチ学会が運用しているレジストリデータを解析し、COVID-19に罹患したリウマチ性疾患患者の臨床像や予後予測因子などについて、...

2剤以上のbDMARD無効例にJAK阻害薬が有効

 関節リウマチ(RA)の薬物療法においては、2剤以上の生物学的製剤(bDMARD)に治療抵抗性を有し、対応に難渋するケースを経験することがある。青森県立中央病院リウマチ膠原病内科部長の金澤洋氏は、このような症例(D2T-RA)に対するJAK阻害薬の有効性を検討。高い寛解率や低疾患活動性達成率が得られたと...

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