プライマリケアにおけるlong covid臨床指針

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:2020年のコロナ臨床指針を改定

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染からの回復後に長期にわたり持続する症状に対して、説明できる他の診断ができない場合に「long covid」という用語が用いられる。英国立医療技術評価機構(NICE)は、症状が4~12週間持続する場合を「ongoing symptomatic covid-19」、12週以上持続する場合を「post covid-19 syndrome」とし、米疾病対策センター(CDC)は「post-covid conditions」、世界保健機関(WHO)は「post covid-19 condition」と命名している。

 2022年9月22日にオンライン版のBMJ2022; 378: e072117)にプライマリケアにおけるlong covidへの対処法「Long covid-an update for primary care」が掲載された。本論文は、2020年8月BMJに掲載された臨床指針Practice Pointer(BMJ 2020; 370: m3026)の改訂版である。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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