ドクターズアイ 橋本洋一郎(脳卒中)

ラクナ梗塞の予後改善に有望な2剤とは

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研究の背景:cSVDに特異的な治療法なし

 脳小血管病(cerebral small vessel disease:cSVD)は、脳卒中(ラクナ梗塞)の主要な原因であり、脳卒中により血管性認知障害が生じると運動機能や気分が障害される。しかし、cSVDに特異的な治療法はない。

 ラクナ梗塞患者に対する脳血管内皮機能の調節薬である一硝酸イソソルビド(ISMN、商品名アイトロール)とホスホジエステラーゼ(PDE)3阻害薬シロスタゾール(商品名プレタール)の2剤による1年間の治療の実行可能性、薬剤忍容性、安全性および効果を評価するためにLacunar Intervention Trial-2(LACI-2)が行われた(JAMA Neurol 2023年5月24日オンライン版)。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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