心房細動では認知症予防もお忘れなく

不整脈と認知機能の専門家コンセンサスを発表

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研究の背景:AFも認知症リスクの1つ

 世界の認知症患者は2010年に3,560万人、2030年には6,570万人、2050年には1億1,540万人に上り、低・中所得の国ではその人口に占める割合が2010年に58%、2030年に63%、2050年に71%に達すると推測されている。認知症では多くの危険因子が報告されているが、心房細動(AF)もリスクの1つと考えられるようになってきた。

 このような中で、欧州不整脈学会(EHRA)、米国不整脈学会(HRS)、アジア太平洋不整脈学会(APHRS)、ラテンアメリカ不整脈学会(LAHTS)の「不整脈と認知機能の専門家コンセンサス:ベストプラクティスは何ですか?expert consensus on arrhythmias and cognitive function: what is the best practice?」が発表された(Europace 2018年3月18日オンライン版)。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

熊本市民病院神経内科。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病研究センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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