研究の背景:AFも認知症リスクの1つ 世界の認知症患者は2010年に3,560万人、2030年には6,570万人、2050年には1億1,540万人に上り、低・中所得の国ではその人口に占める割合が2010年に58%、2030年に63%、2050年に71%に達すると推測されている。認知症では多くの危険因子が報告されているが、心房細動(AF)もリスクの1つと考えられるようになってきた。 このような中で、欧州不整脈学会(EHRA)、米国不整脈学会(HRS)、アジア太平洋不整脈学会(APHRS)、ラテンアメリカ不整脈学会(LAHTS)の「不整脈と認知機能の専門家コンセンサス:ベストプラクティスは何ですか?expert consensus on arrhythmias and cognitive function: what is the best practice?」が発表された(Europace 2018年3月18日オンライン版)。