徹底解説!抗CLDN18.2抗体ゾルベツキシマブの実力は

進行・再発胃がん一次治療に新たな選択肢

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 今年(2024年)3月26日、HER2陰性で切除不能進行・再発胃がんに対する新たな治療選択肢として、抗CLDN18.2抗体ゾルベツキシマブが製造販売承認された。順調に手続きが進めば、6月中にも臨床現場への導入が始まることが予想される。また本稿が掲載されるころには、日本胃癌学会ガイドライン委員会のコメント(胃癌治療ガイドライン速報)が公開されると思われる(編集部注:5月22日公開)。同薬については既に多くの解説記事が存在するが、現時点までに発表された主要論文に基づき、実臨床における期待と課題を解説する(関連記事:「世界初、抗CLDN18.2抗体ゾルベツキシマブが承認」)。

島田 英昭(しまだ ひであき)

東邦大学大学院消化器外科学・臨床腫瘍学教授、同大学医療センター大森病院がんセンター長。

1984年千葉大学医学部卒業、1991年同大学大学院医学研究科博士課程(外科系)修了。同年に渡米し、マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学外科研究員として従事。帰国後、千葉大学病院助手、同大学講師大学院医学研究院講師(先端応用外科学)、千葉県がんセンター消化器外科主任医長を経て、2009年より現職。現在は、東邦大学大学院消化器外科学講座責任者・臨床腫瘍学講座責任者や同大学大森病院特定臨床研究審査委員会委員長を併任。

日本胃癌学会ガイドライン作成委員会委員、日本食道学会会誌編集委員会副委員長などを務める他、日本外科学会代議員、 日本消化器外科学会評議員、日本癌学会評議員、日本臨床外科学会評議員、 日本免疫治療学会理事、日本分子腫瘍マーカー研究会副代表幹事、外科分子細胞治療研究会世話人・代表幹事など多数の学会の活動にも携わる。Ann Gastroenterol Surg誌、Esophagus、Gastric Cancer誌、Ann Thorac Cardiovasc Surg誌、Digestive Surgery誌、Surgery Today誌、J Hepatobiliary Pancreat Sci誌、Cancer Science誌、Int J Clin Oncol誌、Jpn J Clin Oncol誌のEditor & Associate editor、Medical Tribuneのがん専門特設ページ「Oncology Tribune」の総監修も務める。

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