研究の背景:国内41施設が参加した非盲検RCTで、抗血小板薬併用の臨床的ベネフィットを検討 虚血性脳卒中に加え、非弁膜症性心房細動(NVAF)およびアテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を併発した患者は、虚血性イベントの再発リスクが高まる。抗凝固療法と抗血小板療法の併用は虚血リスクを低減する可能性があるが、出血を増加させるため、最適な抗血栓戦略は依然として不明である。 虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)に加え、NVAFおよび動脈硬化性心血管疾患を併発した患者において、抗凝固療法に抗血小板薬を追加することが、臨床的ベネフィットに影響を及ぼすかどうかを明らかにするために多施設共同、非盲検ランダム化比較試験(RCT)であるATIS-NVAF(NVAFおよびアテローム血栓症を伴う虚血性脳卒中患者における抗血栓療法)が、わが国の41施設で実施された(JAMA Neurol 2025年10月6日オンライン版)。