近年、日本でも親による子供の虐待が多く報道されている。こうした虐待や育児放棄を「ネグレクト」というが、これは直接体に被害を与える「身体的ネグレクト」だけでなく、精神的に子供を虐待する「情緒的ネグレクト」もある。米ラッシュ・アルツハイマー病センターのRobert S. Wilson氏らは、子供の頃に情緒的ネグレクトを受けた経験が高齢期の脳梗塞発症リスクを上昇させるという研究結果を、米医学誌「Neurology」(2012; 79: 1534-1539)に報告した。