この肖像画にみられる源頼朝は気力・体力充実した男盛りであり、健康上の不安はなにもなさそうにみえる。頼朝は正治元年(1199年)1月13日、52歳で他界したが、死亡当時の状況がはっきりせず、その死因が大きな謎になっている。鎌倉幕府の正史である『吾妻鏡』も、なぜか頼朝の死んだ前後3年間のみ、ページに空白を生じている。