原千晶さんインタビュー(子宮がんとの闘い)(3)

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――治療を受ける病院はどう決めましたか。

 がんの専門病院で治療を受けるにしても、子宮頸がんの手術を受けた病院のカルテが必要と言われ、通院をやめた引け目から恐る恐る前の主治医に連絡をしたんです。すると、その先生は責めるようなことは一言も口にせず「すぐにいらっしゃい」と言ってくれました。先生の見解は「僕も(がん専門病院の先生と同じで)あなたは子宮頸部の腺がんだと思う」とのことでした。運良く翌月に手術の空きがあり、この病院で手術をすることに決めました。

 治療先にがん専門病院を選ばなかったのは、初診で「どうしてここまで放っておいたの?」とか、「このままだと死にますよ」というネガティブなことを一気に言われて、「こんなきつい言葉を浴びながら長い治療期間を過ごすのは私には無理」と思ったのが大きかったですね。非常に腕が良いと評判の先生だったんですが...。

 自分に合う医師選びというのは、本当にコミュニケーションが大切で、結婚相手を選ぶ感覚と似ているような気がします。相手(担当医)に対して萎縮してしまうとか、何を考えているのか分からない、自分の心配事を相談できないといった相手は、私にとってあり得ませんでした。

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