日本人最長記録となる167日間の宇宙滞在（打ち上げ時含む）から無事に帰還した宇宙航空研究開発機構（JAXA）の古川聡宇宙飛行士が11月30日，米テキサス州ヒューストンのJAXAヒューストン駐在員事務所で、帰還後初となる記者会見を行った。会見はテレビ会議システムを通じてJAXA東京事務所でも同時に実施され，国際宇宙ステーション（ISS）での任務を終えた古川さんは，終始笑顔で長期宇宙滞在を振り返った。滞在中に実施した多くの宇宙医学実験についても，医師としての観点から感想を述べ，特に宇宙医学実験支援システムの軌道上検証実験や，骨量減少・尿路結石予防対策に対する研究について，「地上での遠隔医療や骨粗しょう症予防に活用できるのではないか」との見通しを示した。