アフリカ軍兵士を襲った謎の病気「wet beriberi」とは

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 世界保健機関(WHO)のJohn T. Watson氏らは、2009年ソマリアの首都モガディシュでアフリカ連合軍の兵士らの間に大規模集団発生した謎の病気に関する報告を、12月21日付の米科学誌「PLoS ONE」(電子版)に発表した。患者に共通していたのは下肢の浮腫や発熱、呼吸困難など。重症例では肺高血圧を伴う右心不全(静脈のうっ血が主体の心不全)も見られたという。一方、初期の血液検査からは目立った異常は見つからなかった。最終的に医師らが下した診断病名は「wet beriberi」、同論文の考察部分には「昔、日本でもよく見られた病気」とも記されている。

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