アルツハイマー病患者に対するニコチン療法の有用性が報告されている。こうした中、米バンダービルト大学医療センター精神医学科のPaul Newhouse氏らは、軽度認知障害患者を対象に禁煙補助薬(ニコチンパッチ)の効果などを検討した結果、ニコチンパッチを使用していた患者では、偽薬を使用していた患者に比べ、集中力や言語想起力など認知機能の改善が認められたと、1月10日発行の米医学誌「Neurology」(2012; 78: 91-101)に発表した。ニコチンパッチは、偽薬と同等の安全性が確認されたという。