風疹の地域的増加が続いているとして、厚生労働省は最近、全国の自治体に対策を呼び掛けた。今年初めから現時点までに、全国で風疹と診断された人は昨年同時期の2倍に上っているほか、兵庫県では風疹の全数報告が始まった2008年以降、患者数が最多を記録している。しかし、今回の流行、実は以前から指摘されていたこと。さらに、今後も同様の流行は繰り返す可能性が高いとみられる。現時点で、風疹の効果的な予防策は風疹ワクチン(麻疹との二種混合=MRワクチンがほとんど)の接種のみとされているが、なぜ流行が繰り返されるのか、本当に打つ手はないのか...。理由と背景を探った。 最新の風疹(三日ばしか)発生報告数と年間推移を見る