カンガルーケア被害者家族の会と学会が東京で同時に会合

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 出生時は正常とされた新生児が、「カンガルーケア」などと称した分娩(ぶんべん)後早期の皮膚接触、十分な経過観察なしの母子同室、個々の子供の栄養状態を考慮しない完全母乳推進の結果、重篤な脳障害を来したのは病院などに責任があるとして昨年、「出産直後のカンガルーケア・完全母乳等により脳障害を受けた新生児を抱える『患者・家族の会』」(関連記事)が結成された。その後、日本産婦人科医会が「カンガルーケアは安全指針を守れない施設で行うべきではない」との見解を示すなど、関連した動きも起きている。同会は6月2日、東京都で会合を開催。授乳に関するガイドを発行する国に対し、十分な安全対策、事故原因の究明を求める提言書を厚生労働省と周産期医療に関わる関係機関に提出する意向を表明した。一方、同じ時間帯、東京都の別の場所では日本母乳哺育(ほいく)学会が勉強会を開催。母乳哺育を推進しながら、カンガルーケアを安全に行うための方策が話し合われた。

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