花粉症患者は全国で約2,000万人に上る。現在、厚生労働省の研究班では、花粉症の根本的治療法として「舌下免疫療法」の研究を進めている。減感作(げんかんさ)療法の一種で、スギ花粉エキスをたらしたパンくずを舌の下に入れて体内に吸収させ、抗原(花粉)に対して体を慣らしていく免疫療法。同班主任研究者の日本医科大学付属病院(東京都)耳鼻咽喉科の大久保公裕准教授は、新治療法の有効性を強調する。