「酒は百薬の長」といわれるように、ほどほどの飲酒なら逆に心臓や血管の病気(心血管疾患)になるリスクを減らすことが報告されている。ところが、カナダ・人口保健研究所(PHRI)のYan Liang氏らは、55歳以上の心血管疾患患者や糖尿病患者で検討したところ、1日の飲酒量がビール2~3杯程度の中等量飲酒者でも、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす心房細動のリスクが上昇することを、10月1日付のカナダ医学誌「CMAJ」(電子版)に報告した。