ビタミンD(カルシフェジオール、25ヒドロキシビタミンD)の不足は、がんや脳卒中など加齢に伴う病気の発症や死亡率との関連が指摘されてきた(関連記事1、関連記事2、関連記事3)。ところが、オランダ・ライデン大学医療センターのRaymond Noordam氏らは、長寿者の子孫1,038人の血液中のビタミンD値を測定したところ、その配偶者に比べて低く、遺伝的にビタミンD値が高くなる要素(関連遺伝子の一塩基多型)が出る頻度も低いという新しい知見を、11月5日発行のカナダ医学誌「CMAJ」(電子版)に報告した。Noordam氏らは、これまでの認識に疑問を投げ掛けている。